ホーム » 投稿 » ドラマ » 目黒蓮”夏”のハグシーンに涙腺崩壊…一方、不穏なやりとりも? 月9ドラマ『海のはじまり』第3話レビュー

目黒蓮”夏”のハグシーンに涙腺崩壊…一方、不穏なやりとりも? 月9ドラマ『海のはじまり』第3話レビュー

目黒蓮主演の月9ドラマ『海のはじまり』(フジテレビ系)。7月16日(月)に放送された第3話では、夏と海がぎこちなくも交流を始めるなか、海の祖母・朱音は弥生の存在を複雑に感じていた…。さっそく、第3話のレビューをお届けする。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

「元気なふりをしなくていい」
夏にしがみついて泣く海の姿に視聴者号泣

『海のはじまり』第3話より ©フジテレビ
『海のはじまり』第3話より ©フジテレビ

 恋人の百瀬弥生(有村架純)に、過去の恋人である南雲水季(古川琴音)との間に娘がいたことを打ち明けた月岡夏(目黒蓮)。夏は、水季の母である朱音(大竹しのぶ)と暮らす娘の海(泉谷星奈)の元を訪れる。しかし夏の来訪に喜ぶ海は、大はしゃぎしたあげく眠ってしまう。その様子を見て帰ろうとする夏に、朱音は「海が起きたときにいてくれたら喜ぶから」と夏に夕ごはんを一緒に食べていくように言う。そこで朱音は、水季が海を一人で育てていくと決めたのは、「夏の選択肢を奪いたくなかったから」と考えていたからだと夏に話した。

 海の誕生日を一緒に過ごすことになった夏と弥生。弥生は海の好きなイルカのぬいぐるみをプレゼントするが、朱音は複雑な感情を抱いていた。3人は海の希望で、水季が働いていた図書館へ行くと、津野(池松壮亮)と会う。夏は海が津野に会いたがっていたと伝えるが、津野は否定し、自分は水季がいない時に預かったりお手伝いをしていたりしただけで、水季とも恋人関係ではなかったと伝える。

 疲れて眠ってしまった海を夏がおんぶし、朱音の元まで送り届け、弥生は「楽しかったです」とお礼を言って帰ろうとするが、朱音に「子育ては楽しいことだけではない」と言ってしまう。水季がいたはずの場所に弥生がいることが悔しいと胸の内を明かした。

 あくる日、夏の元にやってきた海。夏は水季が亡くなってからもずっと気丈に振る舞う海に「元気なふりをしなくていい」と胸にしまっている感情に正直になるように言う。反対に弥生は海が明るく振る舞うことに対して励まし続けた。しかしついに感情が溢れた海は、弥生の差し出したハンカチを振り切って夏にしがみついて泣き出し、そこで夏は初めて海を抱きしめ返した。

 海岸に訪れた夏と海。夏のカメラで写真を撮りながら楽しい時間を過ごすが、ふと夏は、前に海が言っていた言葉の意味を聞き「パパになってほしいってこと?」と聞くが、海は「パパやらなくていいよ」と答える。「でも、いなくならないで」と言う海に、夏は「一緒にいる」と答えた。

 第3話も登場人物たちの切なすぎる思いに、感情がえぐられる内容となった。そして今回もXのトレンド1位にランクイン。

 水季が亡くなり、周囲の大人たちでさえ感情の整理がつかない中、海だけがずっと明るく振舞っていた。しかしそんな海に対し、夏だけが「悲しい時は悲しんでいい」と諭す。初めて心が繋がった夏と海の関係は、視聴者の涙を誘う回となった。

 一方で、有村架純が演じる弥生の行動には疑問の声が多くあがった。母になろうとしたり、無理に海に元気を出させようとしたり、あらゆる行動がから回っている…。しかし裏を返せば、海と夏の間に入っていくことができない疎外感や、朱音の心ない対応など、彼女もまた自分の気持ちを押し殺しながら必死に耐えていたのだろうと考えられる。

 さらに今週は、大竹しのぶが演じる朱音の辛辣な言葉や態度にも、共感と反感が生まれた。「感情をぶつける相手が間違っている」「義母だったら怖すぎる」などのコメントに対し「やっと授かった子どもに先立たれ、突然やってきた父親とその彼女が孫と楽しそうにしていると考えるときつい」といった感想も寄せられた。

 次回予告で映し出された、シャワーを顔に浴びながら号泣する弥生や、自分の家族に海の存在を打ち明けていない夏の行く末を案じる視聴者も。次回も、ハンカチが手放せない展開となりそうだ。

(文・野原まりこ)

【関連記事】
【写真】目黒蓮が”父”の表情に…思わず目を奪われる珠玉の劇中カットはこちら。ドラマ『海のはじまり』劇中カット一覧
表情の使い分けが見事…有村架純の演技のスゴさとは? 次回波乱の予感も? ドラマ『海のはじまり』第2話考察レビュー
“共感できないキャラ”がどんどん魅力的に…ヒールを描く天才・生方美久の手腕に期待がかかるワケ。『海のはじまり』第1話考察

error: Content is protected !!