池松壮亮”津野”のキャラが本編と全然違う!? 特別編に心を打たれたワケ。ドラマ『海のはじまり』特別編考察レビュー
目黒蓮主演の月9ドラマ『海のはじまり』(フジテレビ系)は、名作『silent』の制作チームが再集結し、“親子の愛”をテーマにした完全オリジナル作品だ。今回は、8月26日(月)に放送された特別編を中心に池松壮亮演じる津野晴明にフォーカスしたレビューをお届け。(文・まっつ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:まっつ】
1993年、東京生まれ東京育ち。本職はスポーツウェブメディアの編集者だが、エンタメ・お笑いライターとして修行中。1週間に20本以上のラジオを聴く、生粋の深夜ラジオ好き。今一番聴くべきラジオは『霜降り明星のオールナイトニッポン』。好きなドラマは『アンナチュラル』、『いちばんすきな花』、『アンメット』。
水季と津野の過去を描く特別編
月9ドラマ『海のはじまり』(フジテレビ系)は、主演を務めるSnow Man目黒蓮の体調不良による療養を受けた措置により、26日に特別編として「恋のおしまい」を放送した。
今回の特別編は、本編の3年前の夏を舞台に、古川琴音演じる南雲水季と池松壮亮演じる津野晴明を主軸とした完全新撮影のラブストーリー。放送前まではあくまでもスピンオフ的な立ち位置にあるとたかをくくっていたが、放送が始まってすぐにそんな予想は覆される。
冒頭5分で「こんな重要な事実を特別編で!?」という感想を抱くことになる。これまで水季と津野の関係は詳細には明らかにされておらず、娘を一人で育てる水季を同僚である津野が支えるという構図までは見えていた。第7話で水季が「未だに気持ち利用してます。最低です」という言葉があったことから、津野から水季への好意はあったのだろうと推察できる。
だが、実際に2人の間に恋が生まれていたかどうかは見る側の裁量次第。津野から直接的な“好意”はなかったし、単純に近くにいる同僚を助けたいという“気持ち”から動いていた可能性も否定できなかった。
しかし、「恋のおしまい」で小さな恋が確かにそこにあったことが明らかとなる。水季は出勤時にタイミングを合わせるために靴紐を結び直したり、ご飯のことを考える時に津野が頭の片隅にいたことを明かす。水季には確かに恋心があったが、娘である海のために「津野さんのこと好きになりたくないんですよ」と自制していたのだった。