若葉竜也がいじらしい…”三瓶”が回を追うごとに魅力を増すワケ。随所で光る制作陣の演出術。『アンメット』第3話考察レビュー
text by 苫とり子
杉咲花主演の月10ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系)。本作は、“記憶障害の脳外科医”が主人公の、新たな医療ヒューマンドラマ。今回は、看護師長・津幡の過去が明らかになり、ミヤビの脳障害について謎が深まる第3話のレビューをお届けする。 (文・苫とり子)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】
ーーーーーーーーーー
【著者プロフィール:苫とり子】
1995年、岡山県生まれ。東京在住。演劇経験を活かし、エンタメライターとしてReal Sound、WEBザテレビジョン、シネマズプラス等にコラムやインタビュー記事を寄稿している。
“安全の鬼”津幡の過去が明らかに
ミヤビ(杉咲花)は三瓶(若葉竜也)に呼び出され、衝撃の事実を告げられる。二人はミヤビが事故に遭う前に会っていて、婚約していたというのだ。
そんな三瓶から脳を調べさせて欲しいと言われるが、本当に信頼してよいものか迷うミヤビ。さらに翌日、星前(千葉雄大)から、本人が持っていたという三瓶とのツーショット写真を見せられ、ミヤビはますます混乱するのだった。
そんな中、病院スタッフの間で、津幡(吉瀬美智子)が関東医大の大迫(井浦新)に、ミヤビを手術に参加させるべきではないと直談判しに行ったという噂が流れる。すると、看護師たちの間では安全室長として日頃からスタッフに厳しく接する津幡に反発する声があがり、星前(千葉雄大)も三瓶が不在の中、ミヤビがいるにもかかわらず、慢性硬膜下血腫患者の転院依頼を断った彼女の越権行為を藤堂(安井順平)に抗議。
しかし藤堂によれば、津幡が患者の安全に固執するのには、ある理由があるという。「アンメット」第3話では、病院内のいかなるリスクもミスも許さない“安全の鬼”津幡の過去が明らかになった。