「殊勲賞」1人目は
ドラム役・富栄ドラム
まずは「殊勲賞」。まず名前が挙がるのは、富栄ドラム(ドラム役)だろう。
本作の出演にあたって、本名の富栄龍太郎から改名してまで役に臨んだドラム。元力士とあって、モンゴル人と思われがちだが、神戸出身のれっきとした日本人だ。負傷などのため、29歳で引退し、俳優、およびユーチューバーに転身。本作出演前には、NHKドラマ『信長のスマホ』(2023)にも出演している。
耳は聞こえるが、言葉を話せない「唖者」であり、スマホを使ってコミュニケーションを取るという役柄だったが、セリフがない分、その表情で演技するという難役だったが、その愛嬌ある顔立ちに加え、スマホから流れる林原めぐみの可愛らしい声というアシストもあって、ドラマの中で“癒し”の存在となっていた。
さらに、様々な考察がなされる中、いい人過ぎることが逆に視聴者に猜疑心を生み、根強い“裏切り者説”があったものの、最後まで阿部寛演じる野崎の忠実な右腕だったこともポイントだ。
放送中の番組宣伝、さらには放送終了後のDVD発売イベントなどにも積極的に出席し、ファンを喜ばせ続けているドラム。もはや“『VIVANT』の顔”となっている。