「殊勲賞」2人目は
バルカ警察 チンギス役・バルサラハガバ・バトボルド
ドラムに続く2人目は、バルサラハガバ・バトボルド(チンギス役)。
ドラマ序盤では、バルカ共和国警察官として、乃木らを国境までも追いまわす脅威の存在だったが、中盤以降は野崎にとって信頼できる現地協力者に。
チンギスを演じたバルサラハガバ・バトボルドは、モンゴル国立芸術文化大学演劇クラスを卒業し、2021年にはモンゴル最優秀主演男優賞を受賞しているエリート俳優だ。加えて、実業家としての顔も持っている。
日本作品には初出演となるが、物語序盤の敵役から、最終的にはテントが運営する孤児院出身であることを明かし、腐敗したバルカ政府の閣僚を逮捕するという振り幅の広さが求められる役柄を演じ、強烈な印象を残した。その特徴的な風貌は、レイザーラモンRGがモノマネするほどだった。
近く、『VIVANT』は、モンゴルでの放送も決定し、ニューヨークで行われた日本モンゴル首脳会談の場で、岸田総理とモンゴルのフレルスフ大統領の間でも話題に上がるなど、現地でも注目されている。
主演男優賞俳優に「殊勲賞」とは、いささか礼に失するかも知れないが、日本とモンゴルの架け橋となったバトボルドに、この賞を献上したい。