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闇金融業界のリアルを描いた作品

『闇金ウシジマくん』(2012~2016)

写真:Wakaco
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ーーー次に、これまた超アウトロー作品です。

「ええと、僕はこう見えて、そっち方面の意味で、なかなかセンシティブな人生を歩んでいるんですね(笑)。 だから、この作品に関しては、恐怖を感じると言うよりは、なんか普通に楽しんで観られる作品なんですよ。キャラクターを見ながら、こういう先輩いたよね、こういう後輩いたなとか(笑)。自分の人生にリンクさせて観られる作品です」

ーーーなんか、想像できます(笑)

「いや、僕は闇金業者に加担したことなんてないですよ。あくまで、そんな人もいたなあと思うだけです(笑)。だから、すごく真実味を感じる作品だなと。もちろん、脚色も多いとは思うんですけど、本当にありうることがちゃんと描写されてるとは思います。

サディスティックでバイオレンスな、お金を払ってないでしらばくれているやつを追い詰めて、落とすシーンとかね。そういった暴力の部分をちゃんと描いているじゃないですか。感電させたり、丸裸にして土下座させたまま、痛めつけたりと。本当にそういう場面、見たこと僕もあるから」

ーーー怖すぎますって(焦)!

「アハハ! でも、実際に闇金のやつらは、机の上に足を乗っけているし、そんな色んな意味で、あるある描写に、怖いというよりは、笑っちゃうんですよ(笑)」

ーーー他に、漫画原作でリアル描写を感じられる作品と言えば?

「『新宿スワン』(2015)ですかね。スカウトの連中って、ほんと、あんな感じですよ。そういえば、この映画にもの山田孝之さん、出ていますね。野心家的な雰囲気と迫力がとてもよかった」

ーーーちなみに、しないと思いますが、山田孝之さんは、実際のケンカも強いと思いますか?

「ええ。強いと思います。芯のブレなさと、肝が座っている感じが。僕が思う喧嘩が強い人間って、仲間のために闘えるやつなんですよね。僕も仲間のため以外にケンカなんてしたことないですし。彼が演じている役柄もありますけど、端から見たその人生観からも伝わってくる役者さんだなと。あと、この人もいつかお会いしたい人の一人ですが、小沢仁志さんは、間違いなく喧嘩強いですね」

ーーーああ! 小沢仁志さんのYouTube番組『笑う小沢と怒れる仁志/小沢仁志』に、バンさん、出てほしいと思っていたんですよ~。

「それは、ぜひ、出てみたいですねえ~。顔が似てるってよく言われるんですよ。ちなみに、若くてもっと細かったころは、浅野忠信に似ていると、言われてました(笑)」

ーーーアハハ! 確かに!

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