「ふつうの家」に詰まったドラマ、感動必至の物語
第1位 ドラマ『0.5の男』(Netflix、prime video)
WOWOWで2023年に放送されたドラマが今年から配信された作品だけど、今年の配信動画で1番感動したのは? と聞かれたらまずタイトルを挙げます。
主役の立花雅治(松田龍平)は40歳のニート。立花家が二世帯住宅を建築することになり、4人の妹家族と同居することになる。突然の大所帯生活に戸惑いながらも、雅治がニート脱出をしていく物語。
SNSで情報を知って何気なく見たところ、雅治の成長していく様子と、家族愛にいたく感動して2回も繰り返して観てしまいました。外から見るとふつうの家の中ほど、ドラマが詰まっている。なにもない家庭なんてない。そんなことを改めて痛感させられました。
注目は妹家族の長男、蓮を演じた加藤矢紘くん。演技が素なのか、セリフなのか分からないほど、とにかく勢いがあって良かったです。彼の演技に何度声を出して笑ったか。きっと彼は芸能界に残らなくても大物になると確信。
日本のお家芸とも言われる、暗い社会問題のニートが、初めて作品として明るい陽が差したような気がしました。一条工務店が協賛しただけあって、セットが日本のドラマとは思えないほど豪華なところも観てほしい…と見どころを挙げていくと枚挙にいとまがないので、この辺で。雅治のその後が知りたいので続編、希望。