「自分じゃなくなる瞬間がある」
お芝居の醍醐味
ーーー北村さんとは映画『東京リベンジャーズ』(2021~)にて共演されています。その時はお互い役者同士でしたが、今回は監督と役者という関係です。監督としての姿はどんなでしたか?
「僕は役者、友人、そして今回監督としての北村匠海の顔を知ったのですが、今までに見たことがない匠海でしたね。監督としての顔は、それこそDISH//で曲作りをしてる時はこういう顔するのかなと思ったんですけど、利久くんを撮影してる時にモニターを確認してる匠海の表情を見たら、怖いくらい真剣で…。でもカットをかけた瞬間、めちゃくちゃ笑顔で『いいね〜!』って。いや、監督然としすぎ! みたいな(笑)。凄い集中力でした」
ーーー普段の北村さんはどんな方ですか?
「生きるのが凄く上手なんですよ。でもそれは気を抜いてないんだと思いますね。友人としている時も気を抜いていないイメージがあります」
ーーー藤堂さんご自身のことについても伺いたいと思いますが、藤堂さんが演じる時に大切にしていることはなんですか?
「月並みなことしか言えないんですけど、その瞬間を生きることですね。切り取られた人生や、一場面での言葉の裏や情景、感情をなるべく正確に伝えられる様に、その瞬間を生きることが、今僕にできることかなと思います。もっと磨いてきたいです」
ーーーお芝居の魅力とはなんでしょうか?
「沢山ありますね。でもやっぱり1番は自分じゃないからかな。僕は根がネガティブで、自己肯定感が低めなんですよ。だからこそ自分じゃなくなる瞬間があって、そしてそれが人の心を動かしたり、何かを与えられるする様な素敵な職業だと思うので、そこが魅力ですね」
ーーー今後のご活躍が楽しみです! 最後に本作を観る方にメッセージをお願いします。
「凄くストレートな映画だと思います。でも解釈の仕方は人によって違うし、余白が沢山ある作品なので、その余白の部分を大事に心に仕舞いつつ、いつか『あの映画ってこういうことだったのかな』と思ってもらえたらいいなと。本当に優しく寄り添ってくれる作品なので、悩んだりしてる人にはやっぱり観て欲しいですし、感じ取ったものを深く考えずに、分かる瞬間がふと訪れてくれれば嬉しいなと思っています」
(取材・文:福田桃奈)
【衣装協力】
ヘア&メイク/佐鳥麻子
スタイリスト/Shinya Tokita
衣裳クレジット:
ジャケット ¥79,200
シャツ ¥88,000
パンツ ¥132,000
すべてカレンテージ(メルローズ)
その他スタイリスト私物
【作品情報】
原案・主題歌:「世界征服やめた」不可思議/wonderboy(LOW HIGH WHO? STUDIO)
企画・脚本・監督:北村匠海
出演:萩原利久|藤堂日向|井浦新(友情出演)
製作・制作プロダクション:EAST FILM
チーフ・プロデューサー:小林有衣子|プロデューサー:本多里子|ライン・プロデューサー:古賀爽一郎、小楠雄士|撮影:川上智之|
照明:穂苅慶人|サウンドデザイン:山本タカアキ|美術:松本千広|スタイリスト:鴇田晋哉|ヘアメイク:佐鳥麻子|編集:清水康彦|
音楽:HAPPY BUDDHA HILL|助監督:草場尚也|制作担当:福島伸司、佐佐木基入|スチール:高
橋春織|台本デザイン:柴崎楽|
撮影協力:ニコンクリエイツ|制作協力:ニコン|企画協力:Creatainment Japan|配給・宣伝:SPOTTED PRODUCTIONS|
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