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「心の年齢と実年齢が追いついてきた」
20歳を超えて大きくステップアップ

写真宮城夏子

―――畑さんは1歳の頃から役者として活動されていますが、最近、ご自身の成長を感じられた部分はありますか?

「私は末っ子に生まれて、その上、仕事現場で大人に囲まれて育ったからか、昔から『大人びている』と言われることが多かったんです。母親から『芽育は全然子供っぽくないから、もっと初々しさを出した方がいいよ!』とアドバイスされたことがあるくらい(笑)」

―――そうなんですね!

「大人の方と接する機会が多かったので、小学生の時は、同級生の男子がちょっと子供っぽく見えることもありました。女の子なら共感してくれるかもしれませんけど、『男子は笑いのツボが違うなあ』と思ったりして(笑)。ちなみに私は当時から、ドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズが大好きだったのですが、同級生は誰も観ていませんでした(笑)」

―――そんな畑さんも昨年20歳を迎えました。

「最近、やっと周囲から大人として見られるようになってきたのが嬉しいんです。心の年齢と実年齢が追いついてきたというか」

―――映画を拝見して、真綾のイメージを持ったまま取材に臨んだのですが、とても成熟した様子で受け答えをされていて、良い意味で驚きました。

「ありがとうございます!(笑)」

―――物心がつく前から撮影現場でお仕事をされてきた畑さんから見て、今回の現場はどのようなものでしたか?

「今回の現場は、新城監督と苦楽を共にしてきたスタッフが集まっていて、チームワークが完成されていました。チームの輪の中に入れていただいて、何と言うか…魂が震えましたね。チームに加われた喜びと、一体感が本当に心地良くて、撮影が終わってしまうことが本当に悲しかったです。クランクアップを迎えても、名残惜しくなるくらい、居心地の良い現場でした」

―――濃厚な撮影現場だったのですね。最後に、撮影現場でのルーティーンを教えてください。
「待機している間によく音楽を聴いています! 今回演じた役は片想いをする女の子だったので、恋愛応援歌や、失恋ソングを聴いていました。別の作品でも曲からインスピレーションを受けて感情を作り込むことが多いですね。今回の現場でも音楽の力に助けられました」

―――ちなみにどの曲をよく聴いていたんですか?

「back number さんの『黄色』という曲をよく聴いていました。歌詞の内容と、私が演じた真綾の境遇に重なる部分があったんです」

【STORY】

人生初の告白に見事に玉砕した高校2 年生の失恋女子・真綾(畑芽育)。親友の小原知花(莉子)に慰められるも、落ち込んでいるところを陸上部のエースで学校一のイケメン・千輝くん(高橋恭平)に見られてしまう。モテモテなのに周囲には塩対応な千輝くんが、なぜか真綾に提案したのは、“片想いごっこ”!「好きな人、無理に探すくらいなら、俺に片想いすれば?」。片想いごっこの条件は、絶対に好きにならないことと、まわりにバレないこと。好きになってはいけない約束なのに、自分にだけ優しくて甘すぎる千輝くんに、真綾の気持ちは次第に揺れ動いていく…。そんな中、真綾に密かに想いを寄せるクラスメートの手塚(板垣李光人)に、秘密の関係を知られてしまい…。

【作品情報】

映画『なのに、千輝くんが甘すぎる。』
2023年3月3日(金)全国ロードショー
監督:新城毅彦
脚本:大北はるか
音楽:fox capture plan
出演:高橋恭平(なにわ男子)、畑 芽育、板垣李光人 / 莉子、曽田陵介、中島瑠菜、箭内夢菜、鈴木美羽
原作:亜南くじら 「なのに、千輝くんが甘すぎる。」(講談社「月刊デザート」連載)
主題歌:なにわ男子「Special Kiss」(ジェイ・ストーム)
製作:「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会
企画・配給:松竹
コピーライト:©2023「なのに、千輝くんが甘すぎる。」製作委員会 ©亜南くじら/講談社

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