映画「台風クラブ」脚本は”意味不明”? 名匠・相米慎二監督による圧巻の演出とは?<あらすじ 解説 考察 レビュー>
text by 編集部
映画「台風クラブ」をあらすじ(ネタバレあり)、演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で徹底解説! 相米慎二監督の代表作の評価、採点、レビュー。三上祐一、工藤夕貴、紅林茂、松永敏行、大西結花、三浦友和ら出演。この映画の真の魅力、そしてその結末とは?
台風クラブ あらすじ
舞台は関東郊外の中学校。高見理恵(工藤夕貴)と大町美智子(大西結花)を含む女子生徒数人は、夜のプールに無断で侵入し、音楽に合わせて踊っている。その様子を体の小さい男子生徒・明(松永敏行)がプールの中から覗いている。女子生徒たちは協力して明をプールに沈め、心肺停止にまで追い込んでしまう。
理恵からSOSを受けた三上(三上祐一)ら野球部の面々、担任の梅宮(三浦友和)の助けもあり、明は息を吹き返すのだった。
梅宮は女性問題を抱えており、授業中に彼の恋人の母と叔父が乗り込んできては、梅宮を罵倒する。一方、生徒たちの人間関係も複雑だ。理恵と三上は付き合っているが、最近は話のウマが合わない。そんな2人を離れたところで見つめる美智子は、三上に思いを寄せている。
さらに、三上の友人・健(紅林茂)は美智子に好意を寄せており、募る思いが暴走。理科の実験中に美智子の背中に硫酸を浴びせかけ、一生ものの怪我を負わせてしまう。
そんな中、関東圏に大型台風が接近する…。