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「その場の相手の言葉を大切にする」映画『ベイビーわるきゅーれ 2 ベイビー』出演・中井友望さん独占インタビュー

text by 福田桃奈

阪元裕吾監督の映画『ベイビーわるきゅーれ』の続編、『ベイビーわるきゅーれ 2 ベイビー』が3月24日より公開される。今回は、本作で新たに登場する死体処理業者の宮内茉奈役を演じた中井友望さんのインタビューをお届け。撮影秘話や共演者のエピソードなど、じっくりお話を伺った。(取材・文:福田桃奈)

【中井友望 プロフィール】

2000年生まれ。大阪府出身。2018年、『ミスiD2019』にてグランプリを受賞。2020年、ドラマ『やめるときも、すこやかなるときも』(NTV)で女優デビュー。その後も、映画、CM、舞台などで活躍。主な映画出演作は『かそけきサンカヨウ』(2021)、『シノノメ色の週末』(2021)、『少女は卒業しない』(2023)など。秋には初主演となる『サーチライト-遊星散歩-』が公開。

「明るい役を演じるのは新鮮だった」
中井友望さんの新境地

フォトグラファー尾立温美 ヘアメイクSHIO スタイリスト粟野多美子

――――中井さん演じる宮内のキャラクターが絶妙なバランスで作品の味付けになっていると思いました。脚本を読んだ時の第一印象を教えてください。

「今まで脚本を読む時は“知らない話”であることが前提でしたが、今回はファンだった作品の続編ということで、一足先に発売前の漫画を読ませてもらっているような感覚でした。まだ知られていない続編の話だと思うと凄くワクワクしましたし、そこに自分が演じるキャラクターがいるんだと思うと、とても嬉しかったです」

―――ご自身が演じたキャラクターの印象はどうでしたか?

「前作のBlu-ray豪華版には、特典としてオリジナルスピンオフドラマ『田坂守の一日』が収録されているのですが、そこで私は、宮内の役を演じています。田坂役の水石亜飛夢さんとは、その時に初めてお会いしました。監督がその時の掛け合いを見てくださった上で、続編のメンバーに宮内を入れてくださったのかなと思います。今までは暗い役が多かったんですけど、宮内は今どきの普通の女子。明るい役は新鮮で、演じていて凄く楽しかったです」

―――宮内は“ギャル”っぽいキャラクターですが、そうした設定は特典映像の時点で決まっていたのですか?

「ギャルの設定とまではいかないですけど、流行り物が好きな、“今どきの女の子”というコンセプトで演じました」

―――映画としては『ベイビーわるきゅーれ』に参加するのは今回が初となりました。 どのようなお気持ちで撮影に臨みましたか?

「現場に入る前までは、前作の独特な空気感の中に入り込めるか少し不安でした。でも、実際に“ちさと”と“まひろ”を目の前にした時に、2人がただそこに存在していることが嬉しくて、彼女たちに会えたことの感動が不安を上回りました」

―――髙石あかりさん演じる「ちさと」と、伊澤彩織さん演じる「まひろ」に会ってみて、どのような印象を持ちましたか?

「現場でお2人とご一緒したのは1〜2日ほどと短かったので、深いお話は出来なかったのですが、映画ではまひろの方がおどおどしたキャラクターですが、実際は伊澤さんの方がお姉さんで、友達というよりは姉妹のような関係性のように私には見えました」

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