CURE 【ネタバレあり】あらすじ
男の名は間宮(萩原聖人)。高部は間宮を尋問するが、記憶障害を患っている間宮は「あんたは誰だ」と繰り返すばかりで取り付く島がない。警察は間宮の家を捜索すると、そこには心理学に関連する本が山積みされている。佐久間は間宮に興味を持ち、対話によって犯行の秘密を解き明かそうとするも、次第に間宮の催眠によって理性が蝕まれていく。
佐久間は催眠術にかかり殺人を犯すことを恐れ、自ら命を断つのだった。佐久間の死にショックを受けた高部は、精神病棟に隔離されている間宮のもとを訪れる。間宮に向けて抑えていた感情を爆発させる高部。対話の流れで精神を病んだ妻を重荷に思っていることなど、秘められた感情が浮き彫りになっていく。
その後、間宮は看守を洗脳して、脱獄に成功。間宮の行方を掴んだ高部は彼を追い詰め、銃口を向ける。間宮は恐れる様子を微塵もみせない。高部は間宮の催眠能力を継承し、彼を射殺する。
数日後。精神病院では、胸元を切り裂かれた高部の妻が発見される。憑物が落ちたような表情の高部は、ファミリーレストランで食事をしている。高部と短い会話を交わしたウェイトレスがいきなり包丁を手に取り、厨房内の人間を刺そうとするところで物語は終わる。