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「キスシーンでは息を止めました…」映画『美男ペコパンと悪魔』でヒロインを好演。AKB48・下尾みう、独占インタビュー

text by 山田剛志

『レ・ミゼラブル』などで知られる文豪ヴィクトル・ユーゴーの小説を大胆に翻案した映画『美男ペコパンと悪魔』。今回は、同作で映画初主演を務めた、AKB48・下尾みうさんのインタビューをお届け。初めてのキスシーンや役との共通点など、たっぷりとお話を伺った。(取材・文:山田剛志)

【下尾みう プロフィール】

2001年、山口県生まれ。2014年「AKB48 Team8 全国一斉オーディション」に山口県代表として合格し、同年劇場公演デビュー。 2018年には日韓合同オーディション番組『PRODUCE48』に参加。54thシングルで選抜メンバーに初めて選出され、2022年10月に5度目の選抜入りとなった60th「久しぶりのリップグロス」をリリース。舞台をはじめテレビなど多数出演。舞台における演技経験はあるが、長編映画への出演は本作が初となる。

【映画『美男ペコパンと悪魔』あらすじ】

現代の東京。交際中の高校生・隼人と亜美はある日、些細な事で喧嘩をしてしまう。別れた後に隼人は交通事故に遭い昏睡状態に陥る。自分を激しく責めながら憔悴する亜美は、ふと隼人の鞄に入っていたヴィクトル・ユーゴー著の『美男ペコパンと悪魔』を手に取り、隼人が眠るベッドの傍らで読み始める 。…

「亜美と一緒で読書が好き」
役との共通点を語る

Ⓒ2023映画美男ペコパンと悪魔製作委員会ヴィクトル=マリーユーゴー著

―――本作はヴィクトル・ユーゴーの幻想小説をモチーフに、中世ヨーロッパの世界と現代日本をクロスオーバーして描いています。最初に脚本を読んだ時、どのような印象を受けましたか?

「脚本を読ませていただいて最初に思ったのは、ペコパンの活躍が描かれる絵本パートがとてもロマンティックだということでした。幻想的なキャラクターも続々登場するので、大人の方のみならず、お子さんが見ても楽しめるものになるのではないかと期待に胸が膨らみました」

―――下尾さん演じる亜美は、読書好きの女子高生です。本はお好きですか?

「私も亜美と一緒で、読書が好きなんです。引っ越しの際には、あらゆる家具を差し置いて、本棚を最初に買うくらい(笑)。様々なジャンルの本を読むのですが、中でも、ファンタジー小説が一番好きです。そういう意味では、役柄とマッチしていますね」

―――阿久津仁愛さん演じるペコパンの活躍を描くパートは、物語を読み進める亜美のイマジネーションを視覚化した世界であるという解釈もできると思いました。下尾さんは普段本を読む時、映像を思い浮かべますか?

「私も亜美と同じで、頭の中で映像を思い浮かべながら本を読み進めるタイプなんです。例えば、ヒロインのヘアスタイルに関する記述があったら、『ロングヘアだったらこの女優さんかな』という風に、テレビに出ている方をモデルに見立てるなど、本を通じて想像力をフルに働かせていますね」

―――ちなみに、新曲の歌詞を覚える際はいかがでしょうか? やはり映像を思い浮かべて、記憶に定着しようとされるのでしょうか?

「新曲の歌詞を憶える時は、読書の時とは異なり、とにかく聴いて、歌って、踊って覚えます!

最近のAKB48の新曲は歌詞の密度が濃いんですよ。以前の楽曲だったら『好きだ!』の一言で完結していたところに、詩のような、10文字近い言葉が詰め込まれていたりする。なので、憶えるのが大変なんですけど、最近はダンスと一緒に憶えると、記憶に定着しやすいことがわかってきました」

―――言葉の意味を身振りや発声という形ですぐにアウトプットして憶えているのですね。興味深いです。

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