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狡噛慎也の活躍を描く

©サイコパス製作委員会

「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズの舞台となる、西暦2112年の日本では、人間の心理状態や性格の計測を可能とし、それを数値化する機能を持つ「シビュラシステム」が導入されている。人々はこの数値を「PSYCHO-PASS(サイコパス)」と呼び、ストレスから解放された「理想的な人生」を送るための指標としていた。

犯罪に関しての数値は「犯罪係数」として計測される。さらには、罪を犯していない者でも、その規定値を超えれば「潜在犯」として裁かれるという、行き過ぎた管理社会である。異常な管理社会において、厚生省の警察組織・公安局に属する刑事は、 オンラインでシビュラシステムと直接接続されている「ドミネーター」を用いて、犯罪抑止を行っていた。

「ドミネーター」とは、被疑者や対象に照準を向けることで、瞬時に犯罪係数を計測する機能を持ち、指向性音声と網膜表示で、状況や計測値を案内する特殊拳銃である。対象の犯罪係数が規定値を超えていればセーフティが解除され、発砲が可能になる。

本作では、狡噛慎也が再びフィーチャーされる。 第一期において狡噛は、エリート監視官であったが、部下が殺されたことにより、厚生省公安局刑事課一係執行官に降格。

また、第一期では新任監視官だった、厚生省公安局刑事課一係監視官の常守朱も登場。本作では、狡噛と常守をはじめとした、組織の構成員による群像劇が描かれる。加えて、犯罪者側の苦悩と狂気をも描いたクライムサスペンスでもある。

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