阿久津仁愛&下尾みう主演『美男ペコパンと悪魔』松田圭太監督 オフィシャルインタビュー解禁!
『レ・ミゼラブル』などで知られる文豪ヴィクトル・ユーゴーの唯一無二の世界観を、現代と中世ヨーロッパとの2軸で進む物語として、新たな形で構成された映画『美男ペコパンと悪魔』が6月2日より公開される。この度、松田圭太監督のオフィシャルインタビューが解禁された。
ユーゴー原作のアクションとダーク・ファンタジー映画
『レ・ミゼラブル』などで知られる文豪ヴィクトル・ユーゴーの唯一無二の世界観を、日本の新進気鋭のアーティストと最新技術を駆使したCGクリエイターチームが協力して忠実に実現した映画『美男ペコパンと悪魔』。
高校生の亜美は、交通事故に遭い昏睡状態になった交際中の隼人の鞄に入っていたヴィクトル・ユーゴー著の『美男ペコパンと悪魔』を手に取り、隼人が眠るベッドの傍らで読み始める。婚約者の待つ城へ戻るために、異世界を冒険する主人公のペコパンの前に次々と現れるクリーチャーたち。現代の日本と中世のヨーロッパ大陸がシンクロしながら、倒すか、倒されるか、手に汗握る決死の闘いが始まる。
ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンで主人公・越前リョーマ役を4年に渡って務めた阿久津仁愛がペコパン/隼人役を、AKB48の下尾みうがボールドゥール/亜美役をそれぞれ一人二役演じ、映画初主演を飾っている。
横浜国際映画祭にてワールドプレミアを飾った本作は、6月2日(金)よりシネ・リーブル池袋(東京都)、イオンシネマ港北ニュータウン(神奈川県)、イオンシネマ幕張新都心(千葉県)、イオンシネマ守谷(茨城県)、イオンシネマ高崎(群馬県)、イオンシネマ新潟西(新潟県)、イオンシネマ名古屋茶屋(愛知県)、シネ・リーブル梅田(大阪府)、イオンシネマ広島西風新都(広島県)、イオンシネマ防府(山口県)、イオンシネマ今治新都(愛媛県)、イオンシネマ福岡(福岡県)、イオンシネマ熊本(熊本県)にて公開される。
舞台挨拶は、6月3日(土)にシネ・リーブル池袋、イオンシネマ幕張新都心、イオンシネマ港北ニュータウン、6月4日(日)にシネ・リーブル梅田、イオンシネマ名古屋茶屋にて行われることが決定した。
メイジャー公式サイトでは、通常ver.の全国共通特別前売鑑賞券に加え、ぺコパン/隼人でデザインされた阿久津仁愛ver.とボールドゥール/亜美でデザインされた下尾みう verが6月1日(木)まで販売中。
特設サイト
松田圭太監督オフィシャルインタビュー
・『美男ペコパンと悪魔』の映画化のオファーが来て、どう取り組みましたか?
「ユーゴー原作のファンタジーの世界を、日本の国内で外国人キャストを使うことなく映画化するとのことだったので、観客の方に違和感なく映画を観てもらうためにどうやって成立させようかというところをすごく考えました」
・『美男ペコパンと悪魔』が収録されている「ライン河幻想紀行」(1842 年発表)であれば、比較的簡単に入手できますが、絵本は廃版です。入手できたんでしょうか?
「廃版となっている絵本は製作総指揮である堀江(圭馬)さんからお借りし、入手可能な「ライン河幻想紀行」と「美男と美女の伝説」も手に入れ、翻訳者の違う3冊を読み比べながらイメージを膨らませました」
・新たに現代日本のパートを加えた理由をお教えください。
「違和感なく中世のヨーロッパの世界に誘導するためには現代パートが必要だと思いました。ペコパンとボールドゥールは10代〜20代だったので、同年代である高校生を登場させ、シンクロするような形で現代パートを考えました」
・阿久津仁愛さんと下尾みうさんの一人二役にした理由をお教えください。
「本を通して本の世界と現代のふたりの世界がリンクするような形にしたかったので、必然でした」
・ボールドゥールは15歳という設定だと聞いたのですが、映画化では年齢は気にしましたか?
「ヨーロッパも日本もあのくらいの時代の15歳は家を継いだりだとかする立派な大人だったので、今の下尾さんくらいの年齢で描けると思いました」
・阿久津仁愛さんと下尾みうさんはいかがでしたか?
「阿久津くんは舞台を中心にやられていて、下尾さんはお芝居がほぼほぼ初めてだったんですが、本読みをやって、舞台とリアル(映画)の距離感の違いを注意をすると、すぐ吸収して表現してくれましたし、撮影現場でも集中力のある二人でした。
阿久津くんには乗馬やスケボーやアクションをやってもらいましたが、身体能力もあってうまかったです。アクション監督も『すごく上手だし頑張る役者さん』とのことで、スタントマンも一応用意していたんですが、ほぼほぼご本人にやってもらいました。
集中力があり、殺陣の順番を間違えないので、怪我もなくアクションもできたし、乗馬のシーンもほぼほぼ本人にやってもらえました。CGのキャラクターとのアクションシーンの撮影で、空(から)で芝居をする時も、しっかり受け止める芝居をしてくれるので、CGも載せやすかったです。
下尾さんも見る見るお芝居が良くなっていきました。ちょっとした表情やセリフもゾクッとするような瞬間を見せてくれました。撮影の都合上、感極まって泣くシーンが初日にあるのは大変だったと思いますが、ちょっとずつ本人の中でも感情が作れるようになって、いいシーンになったと思います」
・ロケ地についてお教えください。
「沼地は、製作総指揮の堀江さんにアート・ビオトープ那須を紹介していただいたところ、迷いの森というイメージにぴったりだったので、使用させていただきました。ペコパンの森のシーンは、東京ドーム178個分くらいの那須高原の牧場で撮りました。(カブトムシ人間の)「タレブ」との石切場のシーンは茨城です。城の中は葉山で中世の骨董品を扱っている方が住んでいる洋館をお借りしました。
全て日本なんですけど、どこだかわからないという意味では、制作部や演出部がいい場所を探してくれたと思います」
・ 本作の見どころはどこだと思いますか?
「中世のペコパンの世界観というのは見どころの一つだと思います。VFXに関しては、最後に出てくるニムロデという巨人(CGでなくスーツアクター)がいるんですけれど、ニムロデとペコパンとのクライマックスのアクションシーンもありますし、タレブとアイサブという昆虫のキャラクターや、大鹿などの動物のキャラクターもいるので、見ていて楽しめると思います。小さい子供や小学生・中学生にも観て楽しんでもらえたらと思います」
・ 読者にメッセージをお願いします。
「映画として見応えがあるように原作からアレンジをしているので、一つの映画の作品として触れてもらいたいと思います。等身大の隼人と亜美のキャラクターはピュアで素敵なので、劇場で確かめていただければと思います。
ロケーションがいいので、景色は大きいスクリーンで観る価値があると思います。アクションシーンもそうですし、特殊メイクなどビジュアルにはすごく力を入れた作品です。音にもこだわった作品なので、ぜひ劇場で観ていただければと思います」
【イントロダクション】
日本映画におけるCGの新たなる夜明け。
『レ・ミゼラブル』、『ノートルダムの鐘』などで知られるフランスの文豪、ヴィクトル・ユーゴーのダーク・ファンタジー小説『美男ペコパンと悪魔』は幻想的かつ冒険的な内容のため「映像化は不可能」と言われ、これほどまでにCG技術が発達した現在においても全世界で一度も映画化されたことは無かった。この不可能を可能にしたのがCMやテレビ番組のCGを数多く手掛けてきた松田圭太監督をはじめとした日本のCGアーティストたちだ。
婚約者の待つ城へ戻るために、異世界を冒険する主人公のペコパンの前に次々と現れるクリーチャーたち。現代の日本と中世のヨーロッパ大陸がシンクロしながら、倒すか、倒されるか、手に汗握る決死の闘いが最新技術を駆使した驚異のCGにより映像化される。
【新進気鋭のフィギュア・アーティストによる異形のクリーチャーたち】
ユーゴーがイメージした幻想の世界の住人達である、青銅の巨人「ニムロデ」、カブトムシ人間の「タレブ」、バッタ人間の「アイサブ」「グオグオ」、森の番人「大鹿」などの異形のクリーチャーのデザインを担当したのは、中国を拠点に世界を股に掛け活躍中のサゼン・リー、 オスカー監督のギレルモ・デル・トロから作品を絶賛された米山啓介、 カプセルトイ「空想生物図鑑」が人気のムラマツアユミ。新進気鋭のフィギュア・アーティストが集結し、ダーク・ファンタジーの世界を見事に具現化している。
また、「ニムロデ」(米山啓介)、「タレブ」「アイサブ」(共にサゼン・リー)、「大鹿」(ムラマツアユミ)の各ガレージキットが公式サイトにて限定販売されている。
【2.5次元のプリンスと演技派アイドルのプリンセスが夢の共演】
ミュージカル「テニスの王子様」3rdシーズンでは主人公・越前リョーマ役を演じ、以降舞台・ドラマで活躍中の阿久津仁愛がペコパン/青木隼人役で、AKB48の下尾みうがボールドゥール/太田亜美役で、それぞれ一人二役を務める。
「劇団☆新感線」の吉田メタルが悪魔アスモデを強烈な個性で演じているほか、22年の初主演映画『リ、ライト』が記憶に新しい梅宮万紗子、往年のバイ・プレイヤーとして現在も活躍中の岡崎二朗、堀田眞三といった中堅、ベテランの共演陣が若い二人を盛り立てる。
物語は、中世ヨーロッパ大陸を舞台とした原作の世界のアクション/ダーク・ファンタジーと、今回新たに書きおろした現代日本を舞台とした高校生のラブストーリーとが並行して進行。現代世界との二層構造となることで、 現代の観客が、劇中で 「美男ペコパンと悪魔」を読む亜美と一緒に中世ヨーロッパを舞台としたダーク・ファンタジーの世界に入っていける構成となっている。
観る者にとって『自分にとってのボールドゥールは誰か』、『自分にとってのペコパンとは誰か』を見つめ直すきっかけとなるはず。
【あらすじ】
狩りの名手でもあるゾンネック城主のペコパンはファルケンブルグ城主の娘、ボールドゥールと婚約する。婚礼を3日後に控えた日、ペコパンは狩りに出るのだが、その狩りの腕前が宮中伯に認められ、どんどんと出世をしていつしか世界中を旅することに。婚礼のためボールドゥールの待つ城へ一刻も早く戻らねばならぬペコペンは、その意とは真逆にどんどんと城から遠ざかっていく。
襲いかかる異形のクリーチャーたちと対峙して途方に暮れている時、悪魔アスモデからある条件を飲むことですぐに城へ戻してやろうと持ち掛けられる。愛するボールドゥールとの再会のために条件を飲むペコパン。アスモデの申し出は天使の囁きなのか? それとも悪魔の囁き?
【作品情報】
阿久津仁愛 下尾みう
梅宮万紗子 遠藤健慎 橘ふみ 梅村実礼 井阪郁⺒ 逢澤み
ちる 桝田幸希 希志真ロイ 佐藤考哲
岡崎二朗 堀田眞三 / 吉田メタル
企画・製作総指揮:堀江圭馬 監督・脚本・編集・VFX:松田圭太 原作:ヴィクトル=マリー・ユーゴー「美男ペコパンと悪魔」(翻訳:井上裕子)
プロデューサー:梅村 安、嶋田 豪 クリーチャーデザイン:SAZEN LEE、米山啓介、ムラマツアユミ
Coプロデューサー:⻄前俊典、小林智浩/ラインプロデューサー:藤田真一/撮影:今井哲郎/照明:月岡知和/美術:菊地実幸/録音:弥栄裕樹/アクション監督:小原 剛
特殊メイク・造形:梅沢壮一/持ち道具:重田沙織/キャスティング:瀧水和生、⻑谷部成彦/制作担当:白内雄大/助監督:山口雄也/主題歌:けいちゃん「シンフォニア」
(TOKUMA JAPAN COMMUNICATIONS)
配給プロデューサー:佐藤嘉一/宣伝プロデューサー:植田繁/WEB制作:工藤勇生、松浦倫実/制作協力:アーティット/制作:アイエス・フィールド、カラビナ/製作:株式会社ラーテルハート
2023 年/日本/カラー/シネマスコープサイズ/5.1ch/99 分 配給・宣伝:アイエス・フィールド
C2023 映画「美男ペコパンと悪魔」製作委員会(ヴィクトル=マリー・ユーゴー著)
6月2日(金)よりシネ・リーブル池袋、シネ・リーブル梅田ほか全国順次公開
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