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「オフでも『先生』と呼んでいました」
藤田朋子から学んだ“目線の演技”

女優の吉田伶香
写真宮城夏子

―――先生役の藤田朋子さんから影響を受けたことはありますか?

「もちろんです! 私だったら、ついつい手持ち無沙汰になってしまうような場面でも、藤田さんは自然な所作で演じています。車椅子から立つシーンも、本当にリアリティーにあふれていて。あと、ここでは、目を伏せる、ここでは相手を見るといった“目線の演技”を学びました。

また、藤田さんから監督に、私の演技プランを提案していただいたこともありました。本当に感謝しかないですし、勉強になりました。

休憩中にも優しくお話ししてくださり、オフでも藤田さんのことを『先生』と呼んでいました。青汁をよく持ち込んでいらして、一緒に飲んでいました(笑)」

―――フルートの演奏シーンも、印象的でした。

「あそこは、出ている音自体はプロの方の演奏によるものなのですが、だからこそ指の動き、吹く動作は完璧にしないといけません。動画や楽譜を見て、必死で練習しました。しかも、上級者向けの楽曲だったので、大変でした(笑)」

―――そうでしたか! まったく違和感がなかったです。

「やりきりましたし、撮り終えた後の達成感はひとしおでしたね」

―――最後に、この映画をご覧になる方に一言お願いします。

「東日本大震災が起こってから12年が経ちます。私もそうなのですが、時には忘れてしまう時もあるかと思います。

でも、本作を通じてあの日を思い出していただき、今、生きていることがいかに幸せであるかということを、改めて考えていただけるきっかけになったらと思います」

(取材・文:ZAKKY)

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