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漫画『スラムダンク』に通じるスポ根もの王道のストーリー

Netflixシリーズ「サンクチュアリ -聖域-」独占配信中
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本作の主演を務めるのは、俳優の一ノ瀬ワタル。彼は本作で、見習い力士役として登場するが、実際の彼は元プロの格闘家。幼い頃からプロになるべく、沖縄の名門キックボクシングジム・真樹ジムオキナワに入門。

その後、さらなる高みを目指して単身でタイに渡り、「世界最強の格闘技」とも言われるムエタイを習い、2年間の修行に励んだ。

一ノ瀬の経歴を振り返ると、『サンクチュアリ -聖域-』で彼が演じる、小瀬清というキャラクターと共通する部分が多いことに気付く。格闘技にとことんハマり、死に物狂いで修行を積んだ経験を誇る彼だからこそ、ハングリー精神みなぎる見習い力士・小瀬を説得力豊かに演じることができたのだろう。

主人公を演じる一ノ瀬の実人生の延長線上にあるリアルな芝居に加え、漫画『スラムダンク』や漫画『ルーキーズ』などにも通じる、スポ根もの特有の王道のストーリーも大きな魅力だ。

伝統など鼻にもかけない小瀬は、同じ部屋の力士である猿河(小柳義江)や、高橋(めっちゃ)に、礼儀がなっていないことから、いじめを受け、からかわれる。

しかし持ち前の反骨精神と天性の腕っ節でのし上がる彼の姿は周囲を感化し、周りの力士は次第に彼に魅了されていく。本作が素晴らしいのは、主人公の小瀬のみならず、彼にインスパイアされることで、目の色を変えていくサブキャラクターたちの魅力が深く掘り下げられているからだ。

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