「俺かて強なりたいんすよ!」
劇中屈指の名ゼリフに胸が震える
新人力士の細身な清水(染谷将太)は、エピソード1から小瀬を応援し、相撲をやめようとする小瀬を全力で引き留める。清水は体格に恵まれず、大相撲の会場で、呼出(競技の進行役)となり、そこで清の成長を見守るようになる。
トラブルを起こし、相撲担当に飛ばされた新聞記者の国嶋飛鳥(忽那汐里)は、相撲に全く興味がなく、仕事のため嫌々猿将部屋を見ていたが、そこで小瀬の姿を見て、相撲界に関心を抱くようになる。
物語が進展するにつれ、変わっていくのは周囲の人物だけではない。小瀬もまた観客を驚かせるほどの変貌ぶりをみせる。
他者のアドバイスを無視し、自分のやり方で勝つと豪語していた小瀬。自身のやり方に固執する彼は、相撲というスポーツに向き合っていなかった。しかし、スランプを経験したことをきっかけに、真剣に稽古に取り組み始め、相撲の基礎を学ぶため、猿将部屋の主力力士の猿谷(澤田賢澄)に、頭を下げ、教えを請う。
心を入れ替え一心不乱に稽古に励む小瀬の姿を見て、初めは彼をからかっていた高橋も、小瀬と真剣に稽古を行うようになる。それを認めない猿河は、高橋を裏へ連れて行き彼をビンタする。それに対する、高橋の魂の叫びは物語のボルテージをグッと押し上げるスイッチとなる。
「俺かて強なりたいんすよ!」
全8話のうち、このセリフが飛び出すのが第7話。ここまで観たら、もう誰も視聴を止めることはできない。