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宮崎駿のスゴすぎる脚本術とは? 途中で主人公が変わる? 映画『天空の城ラピュタ』を徹底考察。主題歌の元ネタも解説

text by 編集部
『天空の城ラピュタ』シータとパズーの出会いのシーン© 1986 Studio Ghibli

『天空の城ラピュタ』シータとパズーの出会いのシーン© 1986 Studio Ghibli

天空の城ラピュタ

4
原題:
製作年:
1986年(日本)
監督:
宮崎駿
脚本:
宮崎駿
撮影:
高橋宏固, 白神孝始
音楽:
久石譲
配給:
東映
上映時間:
2時間4分
出演:
田中真弓, 横沢啓子, 寺田農, 初井言榮, 常田富士男

演出:
16点
脚本:
19点
配役:
14点
映像:
17点
音響:
18点

映画『天空の城ラピュタ』をあらすじ(ネタバレあり)、演出、脚本、配役、映像、音楽の視点で解説。パズー、シータ、ムスカ、ドーラ。魅惑の登場人物と名言を生み出した声優の演技に着目。伝えたいこととは? 愛すべき悪役、練りに練られた脚本、そして結末を多角的な視点で明らかにする。<あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー>

天空の城ラピュタ あらすじ

飛行船から落下するも、ペンダントの力により、ゆっくりと降下していくシーン© 1986 Studio Ghibli
飛行船から落下するもペンダントの力によりゆっくりと降下していくシーン© 1986 Studio Ghibli

舞台は19世紀のヨーロッパ。12歳の少女・シータは、政府によって捕われの身となっている。政府の目的はシータが保有する謎の青いペンダントだ。ペンダントを狙っているのは政府だけではなく、空中海賊「ドーラ一家」も同様である。

ドーラ一家は政府の飛行船を襲撃し、シータを捕らえようとする。シータは足を踏み外し、飛行船から落下してしまうが、ペンダントの力によって、地上にゆっくり舞い降りる。気を失ったシータを助けたのは、少年・パズーである。

2人は老人・ポムによって、ペンダントの秘密について教えてもらう。それは天空の城・ラピュタで製造された飛行石だというのだが…。

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