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世界に挑戦したNetflixドラマ、日本の選挙って面白い!

Netflixドラマ『離婚しようよ』独占配信中
Netflixドラマ離婚しようよ独占配信中

実はわたしの親戚である大島新監督が、2020年に『なぜ君は総理大臣になれないのか』、続編『香川1区』というドキュメンタリー映画を作りました。わたしはその映画を観るまで、日本の選挙戦の裏側だとか、日本の地方選挙がどんな風に行われているのか、ひとつも知らなかったんですが、このドキュメンタリーを観てから、実はずっと選挙に夢中です。読者の皆さんも、ドラマを観て選挙に興味を持ったらすごくおすすめなので、ぜひ観てみてくださいね!

さて、ドラマ『離婚しようよ』は、大志が挑戦する愛媛の地方選挙を中心に描いています。本作は、Netflixで全世界に配信されているので、世界の人たちは日本の選挙戦をどんな風に見るのかは少し気になるところです。

夫人も一緒に選挙に出るのはアメリカも一緒だと思いますが、雨の日も風の日も、自転車に乗ってみんなに手を振って挨拶して、なかなか海外じゃありませんよね。たった一票のために、ご老人と一緒にゲートボールしたり、踊りを踊ったり、こんなことするんだ!って思いながら、私も気づけば大志たちと一緒になって、選挙速報を待ち侘びてしまいました。

そして最後に、バツ3の映画ライター森田がこのドラマでとってもいいなあって思ったのは、「離婚」をものっすごい悪みたいに描いていないところです。

夫婦だって人間と人間。間違いなく、暮らしてからわかる「合う、合わない」はあるはず。絶対に一生添い遂げなければいけないわけでもないし、旦那のために我慢し続けるのが美徳でもない、離婚はそれぞれの夫婦にいろんな事情があるんですよね。

でも離婚よりも大切なのは、そういった人生の大きなイベントを乗り越えた後、自分がどれだけ自分を誇れて、自分が好きな自分で生きていけるかってことなのかな、とドラマを観た後しみじみ感じました。

別に離婚ばんざーい!というわけではありませんが、人生の決断の一つなのだってことを認識して、このドラマを観た後それぞれが感じてもらえたら素敵だなって思います。笑いあり、涙ありの全9話を思いっきり楽しんでくださいね!

(文・森田真帆)

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