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「これをきっかけに役の幅を広げていきたい」
女優として、女性としての今後のビジョン

写真:宮城夏子 スタイリスト 小川未久(mikuogawa)、ヘアメイク 円谷歩美(ayumitsuburaya)
写真宮城夏子 スタイリスト 小川未久mikuogawaヘアメイク 円谷歩美ayumitsuburaya

―――武田さんのお芝居についてもお聞かせください。本作でも涙を流すシーンがありましたが、こういうシーンでは、どのような準備をして撮影に挑みますか?

「テストでは涙を我慢して、本番にベストを持っていけるようにしています。お芝居自体はテストから本気でやるんですけど、涙を流しすぎてしまうと本番で出なくなることがあるので、調整するようにしています」

―――お芝居の経験を積んでいく中で、自分に合った方法論をご自身で見つけていったのですね。話は変わりますが、武田さんは幼少期、どのようなお子さんでしたか?

「内気な性格で、自分の思っていることをあまり言えなかったり、人前に出るのも苦手でしたね」

―――そうなんですか! どのように克服していきましたか?

「芸能のお仕事を始めた当初は全然慣れなかったのですが、周囲の大人と関わっていくうちにだんだんと慣れてきて、次第に緊張もしなくなりました。

デビュー当時は内気な役が多めでしたが、、精神的にも成長して役の幅も広がってきました。内気な人の気持ちがわかるので、今振り返ると、共感できる幅が広がって良かったのかなと思います」

―――今回初めて母親役を演じてみて、役者としての今後のビジョンや、女性として何か心境の変化はありましたか?

「子供と接する時間が多かったので、とても楽しかったですし、改めて『子供って良いな』って思いました。

現場には子役のお母さんも一緒にいらしていたんですけど、やっぱりお母さんが絶対なので、その関係性が羨ましかったですね。私もポケモンの話などして子供と関係を深めるよう努めました(笑)。

これまで、高校生役から始まり、大学生、OLとだんだんと成長してきて、今回お母さん役をやらせていただいたのは感慨深かったですし、これをきっかけにどんどん役に幅が広がれば良いなと思いました」

(取材・文:福田桃奈)

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