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コメント全文(敬称略・50音順)

片山友希(女優)

いつもボソボソ喋る彼のお茶目な一面を見た時彼女は彼のこういう所が好きだったんだと思った。

「性と死」遠くにあるようでそれは隣り合わせだと確信した。最後のシーンを観て私は号泣しました。

北香那(女優)

人生の色を失った男たちと、かつての彼女の生命力がモノクロとカラーの世界観と重なりその対比にすっかり心を奪われました。

泣けて笑えて、感情の豪雨に抗えない!

最高傑作を観ました。

阪本順治(映画監督)

デカダンなのに、こんなにも刺激的で、驚くばかりだった。美しい余韻が、いまも心に響く。これは、模倣の反復をくりかえすいまの表現者に対する、荒井晴彦監督からの手厳しい警告だ。その作法は、もう天才の域です。

城定秀夫(映画監督)

かつて自分はこの場所にいた。多くの人が去り、ダメになり、亡くなったが、それでも皆、映画を撮ろうとしていた。この腐臭まみれの青春たちは、確かに、そこにあったのだ。

鈴木涼美(作家)

高度成長期に建てられたアパートも、ピンク映画も、かつて愛した恋人との関係も、もうすぐ消えることは明らかで、ただゆっくり腐りゆくのを見ているしかない。

それでも完全に朽ち果てる直前、強烈な光を放つのだとしたら、本作がまさにその煌めきだと思った。

瀧内公美(俳優)

卯の花を腐らせる長雨。

その雨の、澱んだ水溜りに吸い寄せられた木屑のように、彼女の人生は儚いと思った。

そして雨は今でも続いている。

五月雨のやむ日がいつか来ることを同じ木屑のわたしは願う。

田中麗奈(女優)

思い出にされる女は良い女ですか、、、、?

とちょっと強めに言ってみる。

文学的哀愁のある、魅力的な映画でした、、。

でもなんだか女としては

悔しいんですけどね。

中江有里(女優、作家、歌手)

フィクションに魅せられた男たちと、他人になりたがる女の、遅れてきた青春物語。

夢の果ては残酷で美しい。

中島歩(俳優)

映画に関わる俳優の僕には赤面してしまうような光景や言葉に気づいたら魅了されていました。それととてもきれいな雨のショットを覚えています。

根岸吉太郎(映画監督)

荒井晴彦は性と個人史を映画という場を借りて追求してきた。日本の私小説がダメ男の系譜なら、この私映画はダブルのダメ男で虚構から現実を照射した。

【作品成功】

出演:綾野 剛、柄本 佑、さとうほなみ、吉岡睦雄、川瀬陽太、MINAMO、Nia、マキタスポーツ、山崎ハコ、赤座美代子、奥田瑛二
監督:荒井晴彦
原作:松浦寿輝『花腐し』(講談社文庫)
脚本:荒井晴彦、中野太
製作:東映ビデオ、バップ、アークエンタテインメント
制作プロダクション:アークエンタテインメント
配給:東映ビデオ
2023年/日本/137分/R18+
©2023「花腐し」製作委員会
公式HP:hanakutashi.com

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