「自分でも似ている部分があると気付いた」映画『SOMEDAYS』西尾まう、勇翔、辻本達規、平松賢人、本田剛文インタビュー
西尾まう&勇翔(BOYS AND MEN)のダブル主演として、曽根剛監督のメガホンにより制作された映画『SOMEDAYS』。BOYS AND MENからは、辻本達規、平松賢人、本田剛文も加わり、この5人を中心として織り成される青春群像劇である。今回は、そんなキャスト5名にお話を伺った。(取材・文/ZAKKY)
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【ストーリー紹介】
様々な理由で家族と共に暮らせなかった児童養護施設出身の5人組が結成した、ヒップホップ・グループ「SOMEDAYS」。そのメンバーである香と勇人の姉弟を中心とし、イチゴ店の家族などと音楽を通して結びついてゆく様を描く。
SOMEDAYSメンバー
・松平香(西尾まう)
・松平勇人(勇翔)
・佐藤良太(辻本達規)
・西川光(平松賢人)
・渡辺洋介(本田剛文)
「どうしても自分を比べてしまう」
役との共通点は
―――映画を拝見して 、今の時代にあった方がよい、すごく清々しい作品だと思いました。
西尾「ありがとうございます!」
―――まず、みなさんが思考した役作りをお聞きしたいです。
平松「自分の役柄が生活している場所がどんなところで、どういう生活をして、どういう育ち方をしたかということを、まず想像しましたね」
―――養護施設がSNS上でディスられたりするといった描写に対し、感情移入した部分はございますか?
平松「やっぱりこうやって公の場に出る仕事をしていると、どうしてもいい評価だけではないものを目にするタイミングが、もちろんあるわけです。そういった部分は、ちょっと重なるかなと」
勇翔「なんだろう、気持ちの面では結構近いものがあるのかな。勇人という主演を演じさせてもらって、なおさら思いましたね」
平松「僕が演じた光を含め、このメンバーは、小さいころに養護施設で育ったという経緯があるので、施設を出た後に、一般家庭で暮らしていた人たちと、どうしても自分を比べてしまうわけですね。
僕自身、普段、グループで活動しているので、光といった人物を演じて、勇翔の言うように、自分でも似ている部分があるなと気付きました。別に周囲の方々と張り合っているわけではないのですが、他のメンバーも含めて、共演者のことは常に気にしながら、役作りをしていましたね」
―――なるほど。
平松「僕や勇翔に限らず、曽根監督と脚本家の森田さんは、そもそもキャストに合ったキャラクター像をイメージして物語を構築してくれていたらしいんです。とてもありがたいことでした」