「ゴジラ映画はまさにこうあるべきだ」
2014年に映画『GODZILLA ゴジラ』で、ゴジラのレガシーを現代風にアレンジして復活させたエドワーズ。彼は、映画『ゴジラ-1.0』が、ゴジラ作品が作り上げた世界観を、新鮮に進化させた作品であることに気づき、以下のように話した。
「”ゴジラ”にとって非常に新しいと感じることがたくさんあり、この映画を見ている最中、嫉妬を感じていました。ゴジラ映画はまさにこうあるべきだ」
この発言は、エドワーズが『ゴジラ-1.0』を認めているだけではない。本作が歴代のゴジラ作品の頂点に立つ可能性さえあることをも示唆しているように思える。
また、映画『ゴジラ-1.0』の功績は、怪獣が登場する映画作品に新たな1ページを刻んだだけにとどまらない。
「ゴジラ」シリーズ37作目となる本作の舞台は、太平洋戦争が終結して間もなく、荒廃から復興へと向かう過渡期にある日本。未だ戦争の傷跡が生々しく残る東京に、巨大怪獣・ゴジラが復活する。日本再建のために汲々とする日本人が、ゴジラの恐怖に立ち向かうために総力を結集する。
この映画は、紛争の惨禍から立ち直りつつある国が、どのように新しい敵に再び遭遇するのかを掘り下げる。ゴジラが国を支配する中、日本の人々は自分たちの未来を賭けた戦いに身を投じ、破滅的な対決に、人間ドラマが加えられている。