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宮﨑あおいナレーション収録
現場映像・オフィシャルレポート解禁!

アフレコブースに入り、静かにモニターの前に座った宮﨑。慣れた手つきでヘッドホンを装着し、カフボックスの位置を調整して準備は万端。「準備はいかがですか?」との音響監督の声に宮﨑さんが笑顔で「OKです!」と答え、ナレーション収録がスタート。

最初に画面に映し出されたのは、角野がカウンターの向こう側から「ばあ!」と顔を出すシーン。モニターに映る角野さんの無邪気な姿に、宮﨑の頬が緩みます。ゆっくりと、寄り添うように語りをしていく宮﨑。けん玉で遊んだり、ギャグっぽいネーミングの得意料理を披露したり、よく食べ、よく笑う角野さんの様子を見守りながら、その魅力を伝えていく。

場面が変わり、角野さんが物語の生み出し方やアイデアの源について語るインタビューシーンでは、宮﨑は少し声を引き締め、角野さんの思いに説得力を高めた語りに。また、宮﨑が大好きなシーンのひとつ、海で波に足を浸す角野が「うわー。大好き!」と少女のようにはしゃぐ姿が画面いっぱいに広がると、宮﨑さんの表情は一段と明るくなり、アフレコブースも幸せいっぱいの空間に。

アフレコ本番前に行われた数シーンのナレーション収録では、修正などはほとんどなし。アフレコブースには「OKです!」「完璧です!」の声が響き渡り、角野の楽しい映像と、宮﨑の優しい笑顔と声に包まれた幸せな空間で、順調に収録が進んだ。

アフレコ後インタビュー

宮﨑あおい
宮﨑あおい

Q.映画版のナレーションを担当された感想をお聞かせください。

「映画版では立ち位置や目線が(レギュラー放送とは)少し違う語りになっています。私自身も新鮮な気持ちで参加させていただきました」

Q.一足早くご覧になった映画はいかがでしたか?

「海に遊びに行った角野さんが波打ち際で足にパシャって水が当たった時に「大好き!」とおっしゃるシーンがあります。私が大好きなシーンのひとつだったので、映画版に入っていたことがとても嬉しかったです。

ルイジンニョさん(デビュー作の『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』のモデルで角野がラジルに住んでいた頃の恩人)とのお話もまた映画で観ることができたので、レギュラー放送を観ていらっしゃった方も再会を楽しめますし、新たな角野さんの魅力がギュギュギュと詰まった映画になっていると思いました」

Q.映画を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。

「角野栄子さんは本当にチャーミングで、映像の中から幸せが溢れ出てくるようなすごく素敵なパワーを持っている方だと思います。映画をご覧になる方にもハッピーな雰囲気や空気感がきっと伝わると思うので、劇場でお楽しみいただけると嬉しいです」

「魔法の文学館」(江戸川区角野栄子児童文学館)
オープン!

(c)KADOKAWA
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隈研吾設計による「魔法の文学館」(江戸川区角野栄子児童文学館)が 2023年11月3日(金・祝)文化の日に開館。江戸川区にゆかりのある角野栄子の世界観をイメージし、自ら選んだ約1万冊の児童書で、子供たちが豊かな想像力をはぐくむことができる場を提供する。映画の公開、文学館の開館・・・と 88歳にしてなお、角野栄子の世界はどこまでも広がっている。

昨今、『人生フルーツ』『フジコ・ヘミングの時間』『アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカー』など、人生の先輩が素敵に生きる物語が熱烈に支持されいる。それぞれに共通するのは「自分の好きなものが何かをわかっていて、自由な発想で、自分らしく」生きていること。

角野栄子が教えてくれる、誰もが使える“人生を変える魔法”とは、“想像する力”。まずは自分の好きなものが何か分かる人間になること。それが、幸せに生きるための一つの手がかりになります。楽 しいも、退屈も、想像力次第。そんな、自らに魔法をかけて、未来を切り開いてきた軌跡を巡る。

(c)KADOKAWA
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【ストーリー】

「魔女の宅急便」の作者として知られ、88歳になった今でも現役の児童文学作家として精力的に執筆に励む角野栄子。そのユーモアと想像力で、実に260冊を超える作品を世に送り出してきた。長く愛される物語を生み出してきただけでなく、近年は、そのおしゃれなライフスタイルや人生観にも注目が集まっている。

鎌倉の自宅ではテーマカラーである「いちご色」に囲まれ、カラフルな眼鏡とワンピースがトレードマーク。「自分にとって気持ちがいいもの」をモットーに、遊ぶように暮らし、遊ぶように書き、毎日を心地よく暮らしています。本作は、そんな角野を4年間にわたって撮影し、創作活動の裏側が収録された貴重なドキュメンタリー映画だ。

角野は、1935年に東京・深川で生まれ、5歳で母を亡くし戦争を経験します。新婚の夫とともにブラジルに渡ったのは24歳のとき。まだ日本人が自由に海外に行けない時代に広い世界を見てみたいと個人移民の道を選ぶが着いた当初は現地での暮らしになじめず、来たことを後悔した日もあったという。

そんなとき角野さんにポルトガル語を教えてくれたのが近所に住むルイジンニョ少年。このブラジル時代の恩人との交流を綴った「ルイジンニョ少年:ブラジルたずねて」で作家デビューを果たすが、それは娘のリオさんの育児に追われていた35歳のとき―。

作家デビューから53年。角野さんは「誰よりも自分が楽しむこと」をモットーに、コツコツと大好きな執筆を続けてきた。そして、奇跡のような出来事が重なり、ついに62年ぶりにルイジンニョと再会することになる。角野は今回、ルイジンニョさんにどうしても見せたいものがあった―。

【作品情報】

語り:宮﨑あおい
監督:宮川麻里奈 音楽:藤倉大
プロデューサー:山田駿平 宣伝プロデューサー:大﨑かれん 編集部協力:岡山智子
ラインプロデューサー:松本智恵 撮影:髙野大樹 編集:荊尾明子 音響効果:河原久美子 監督補:岡澤千恵
制作:NHK エンタープライズ 制作協力:角野栄子オフィス エネット 映像提供:NHK 製作・配給:KADOKAWA

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