ホーム » 投稿 » 日本映画 » 劇場公開作品 » 『魔女の宅急便』作者のドキュメンタリー映画『カラフルな魔女~角野栄子の物語が生まれる暮らし~』完成披露舞台挨拶レポート » Page 3

角野栄子と宮川麻里奈監督の「好きをずっと続ける秘訣」とは?

ⒸKADOKAWA
ⒸKADOKAWA

好きをずっと続ける秘訣については、「私は好きがずっと決まらなかった。ずっと好きが見つからずブラジルではラジオの営業などをしていましたが、帰ってきたら大学の先生に“本を書け“と言われたんです。

卒論しか書いたことないのに、初めて本を書くわけですから、何回も何回も書き直したんです。そしたら、“なんだか楽しいな”と思って、そこからコツコツと毎日書いて、一生書いていこうと思いました。」と答え、

監督は「映画にも出てきますが、本当に朝から晩まで書かれているんですよ。土日も関係なく、休もうという気が無くて…、本当に書くのがお好きなんだな、と思いました。天職なのでしょうけど、だんだんと天職になっていったんですよね、きっと。」と答えた。

すると角野は、「好きなことだから、疲れた。って言えないのよ。でも、私も疲れるのよ・・・?」と答え会場が笑いに包まれ、撮影時も書いている姿を見ていた監督は、「角野さんは本当に遊ぶように、楽しんで書かれている。どんどんと物語の世界に入って言ってしまい、撮影中に私達は置いてけぼりになってしまう瞬間が何度もありました」と告白。

ⒸKADOKAWA
ⒸKADOKAWA

角野は「書きたいものを書いておきたいと思うのと、私もやっぱり大変なときがあるのよ。だけど好きな事やっているし、考え方を自由にしてみると、こうだと思っていたことも、こっちに行ってみようかな、という気持ちになる。失敗したら戻ったら良いので、書き直すのは苦にならない。書き直すと違う発見があって、それに出会えることが嬉しい。」と独自の考えを披露し、観客を驚かせた。

最後に今後挑戦してみたいことを聞かれると、「わたし来年90歳なの。これちょっと売りです!90歳になった時に、すごいピュアなラブストーリーを書いてみたい。できればね!中学1年生の初恋なんて忘れちゃっているわね、相手の名前も忘れてしまっているけど、書けるかな・・・?と思っていますが」と答え、今後の意気込みを覗かせた。

今年の1月1日に89歳の誕生日を迎えた角野は、お祝いでいちご色の花束を受け取り、89歳の抱負は「まずは元気で歩ければ良いな。長く長く元気でいたいです」と答え、盛大な拍手に包まれ舞台挨拶は終了した。

ⒸKADOKAWA
ⒸKADOKAWA

【イベント情報】

日時 :1月16日(火) 13:00~13:30 ※上映前舞台挨拶
場所 :神楽座 (東京都千代田区富士見2-13-12 KADOKAWA富士見ビル1F)
登壇者:角(かど)野(の)栄子(えいこ)(89歳)、宮川(みやがわ)麻里奈(まりな)(53歳/監督)
MC :伊藤さとり

【作品情報】

語り:宮﨑あおい
監督:宮川麻里奈 音楽:藤倉大
プロデューサー:山田駿平
制作:NHKエンタープライズ 制作協力:角野栄子オフィス エネット 映像提供:NHK 製作・配給:KADOKAWA
ⒸKADOKAWA
公式HP:https://movies.kadokawa.co.jp/majo_kadono

【関連記事】
ジブリ映画史上最高の名言は…? 人生を豊かにする素晴らしいセリフ12選。全作品の中から勇気がもらえる珠玉の言葉を厳選
海外で最も評価の高いジブリ映画は…? 米メディアが選ぶ宮崎駿作品ベスト5。日本人とは好みが違う? 海外レビューを紹介
ジブリ史上最高の号泣シーンは…? 宮崎駿作品の泣ける名場面5選。まさかの展開に涙…エモーショナルな瞬間をセレクト

1 2 3
error: Content is protected !!