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海外での『君たちはどう生きるか』の評価は?

© 2023 Studio Ghibli
© 2023 Studio Ghibli

大方の予想通り、長編アニメ映画賞にノミネートを果たした映画『君たちはどう生きるか』。批評家および観客の評判は上々で、米映画評論サイトであるロッテン・トマトの評価は「96%」。シネマスコアではA-という高得点を獲得している。

また、ゴールデングローブ賞とクリティクス・チョイス・アワード(放送映画批評家協会賞)には既にノミネートされており、すでに多くの評価と注目を集めているほか、数多くの映画祭や地元・地域の批評家賞で多くの受賞・ノミネートを果たしている。

ライバルに目をやると、ディズニー映画『マイ・エレメント』や『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』といった日本でお馴染みの作品に加え、Netflix製作の中世を舞台にした長編アニメ『ニモーナ』、フランス・スペイン製作の異色のロボットアニメ『ロボット・ドリームズ 』がノミネートされている。

ライバルたちも手ごわいが、映画『君たちはどう生きるか』のアカデミー賞受賞に有利に働くのではないかと言われているのが、本作が宮崎監督の最後の作品となる可能性がある点だ。

映画史に名を残す偉大なフィルムメーカーの遺作となれば、それに箔をつけてあげたいと思うのが映画人の人情だろう。宮崎の引退作であるという点が強調されれば、映画『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』(2023)、や、映画『マイ・エレメント』(2023)といった他の力作を押しのけて受賞する可能性もグッと高まる。

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