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「世紀に一度の才能」宮崎駿監督『君たちはどう生きるか』ノミネートに米国アニメ映画配給会社GKIDSのCEOが言及

text by 編集部

2024年1月23日(現地時間)、宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』のアカデミー長編アニメ賞へのノミネートが発表された。今回のノミネートが4度目となる宮崎。米国アニメ映画配給会社GKIDSの創設者兼CEOのエリック・ベックマンは、この華々しい結果にコメントを残している。今回は米TheHollywoodReporterを参考に、その詳細を紹介しよう。

アメリカのアニメ映画配給会社CEOが宮崎駿を激賞

宮崎駿
宮崎駿Getty Images

長年に渡り世界のアニメ界の象徴的存在であった宮崎駿。今年83歳になる彼が製作した半自伝的ファンタジー映画『君たちはどう生きるか』が、アカデミー賞長編アニメ部門にノミネートされた。

宮崎は2003年に『千と千尋の神隠し』でアカデミー賞長編アニメ賞を受賞(非英語作品の受賞は史上初)。その後も『ハウルの動く城』(2004)『風立ちぬ』(2013)と4度にわたりアカデミー賞ノミネートを果たしており、2014年には長年にわたる映画業界への功績が讃えられ、アカデミー名誉賞を受賞している。

また、スタジオジブリとしては『かぐや姫の物語』(2013)『思い出のマーニー』(2014)『レッドタートル ある島の物語』(2016)を含め、7度目のノミネートとなり、アカデミー賞の長編アニメ部門が開設された2001年以来、最年長でのノミネートとなっている。

宮崎のこの記録は、『トイ・ストーリー』(1995)の作画監督や、『モンスターズ・インク』(2001)の共同監督を務めたピクサーCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)ピート・ドクターと並ぶ長編アニメ部門の最多ノミネート記録だ。

今回のノミネートにあたり、米国アニメ映画配給会社GKIDS 創設者兼CEOのエリック・ベックマンは以下のようにコメントしている。

ー宮崎駿は映画業界の生ける伝説で、100年に1人の才能だ。彼の作品は、他に類を見ない映像芸術であるというだけでなく、生の大切さと悲劇的な美しさを教えてくれる。

ーそして、彼は、私たちが人間としてこの地球に生まれ、ともに過ごす間、名誉と謙虚さをもって自身の使命を全うする大切さを私たちの心に訴えかけるのだ。

今回のアカデミー賞では、本作は『マイ・エレメント』、『ニモーナ』、『ロボット・ドリームズ』、『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』とともに長編アニメ賞にノミネートされている。

今のところ、本作が受賞する可能性は非常に高い。ただ、たとえ賞を逃したとしても、宮崎が打ち立てた記録が数多くの人々に多大な影響を及ぼしたという事実は消えないのだ。

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