「乃愛だけでなく私自身も受け止めてもらえた」
共演者との関係性
―――今回の共演者の方は同世代の方も多かったと思うのですが、現場はどんな雰囲気でしたか?
「わいわい楽しくというわけではありませんでしたが、みんな自分が思う正解や、自分が感じるものを大事にしていた感覚がありました。なので、一つの目標に向かってやっていこう!というわけじゃなくて、佳代には佳代、友梨奈には友梨奈の正解があって、一人ひとりが模索して挑んでいた現場でした」
―――刺激を受けた方はいらっしゃいましたか?
「この作品にはフィリピンの役者さんも出演されています。イアナ・ベルナルデスさんが演じたジェシカが乃愛の肩をギュッと抱きしめてくれるシーンがあったんですけど、そこがすごく印象的でした。
日本人はハグなどのスキンシップの習慣があまりないので、やっぱりちょっと抵抗があるというか、触っていいのかなというためらいみたいなものを、お芝居をしていても感じることがあるんです。
でも、ジェシカとのシーンでは壁みたいなものが一切なくて、愛情だけで抱きしめてくれている感じが伝わってきて衝撃を受けました。ハグでこんなに伝わるのかっていうくらいに温まって。
生まれた国は違うし、表現の仕方は様々だけど、すごく繋がれたと感じた瞬間でした。乃愛だけでなく私自身も受け止めてもらえた感じがして、すごく心が和らぎましたね(笑)」