鳥山明は何年もランチのことを忘れていた
コミカルな脇役からちょっとしたカメオ出演まで、ランチの出番は限られており『ドラゴンボールZ』初期の短い登場を最後に、突如姿を消してしまった。結局、ランチの登場はそれっきりとなり、全シリーズに登場することはなかった。しかし、なぜ彼女はドラゴンボールから完全に姿を消したのだろうか?
とあるインタビューで鳥山明は、ランチの存在をしばらく忘れていたことを明かしている。鳥山はその後、人格が入れ替わり、攻撃性を増すランチの存在を思い出すものの、髪の毛が金髪に変わりより力強くなるという彼女の性格は、新しく登場する超サイヤ人(スーパーサイヤじん)の姿と酷似していると感じ、ランチをシリーズに登場させないことに決めたのだ。
金髪のランチはスーパーサイヤ人のような強靭なパワーを持ち合わせてはいない。しかし鳥山明が言う類似点は確かに一理ある。金髪のランチとスーパーサイヤ人は、どちらも金髪であり、目の色を緑に変え、本来の状態よりも遥かに高い力を発揮する。
『ドラゴンボールZ』の世界観と初期の『ドラゴンボール』とは大きく異なり、ランチはその変化に適合し難いキャラクターとなってしまったのだ。しかしドラゴンボールの映画やビデオゲームでは、今でもランチの姿が登場する。鳥山明が彼女のことを忘れてしまったからといって、ファンがランチを忘れることはない。
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