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「絶対にお互いを否定し合わない」
『おしりたんてい』の登場人物から学ぶ世の中の多様性

©トロル・ポプラ社/2024「映画おしりたんてい」製作委員会
©トロルポプラ社2024映画おしりたんてい製作委員会

――今回、おしりたんてい史上初となる植物がモチーフのキャラクターが多数登場します。スイセンをはじめ、キンモク先生や、ビッグフラワー財団のタワーのデザインなど、今回、植物をモチーフされた理由をお聞きしたいです。

「これまで『おしりたんてい』では、動物のキャラが多かったんです。だから今回も、動物のキャラクターというイメージだったんですけど、トロル先生から初めにスイセンのイメージをいただいて、植物がいいんじゃないかというご提案をいただきました。今回はマンハッタンをイメージした、“ハッタンタウン”という都会が舞台ということもあり、今まで出てきたことがないキャラクターがいてもおかしくないなと納得しました。

それを脚本家の先生にお伝えしたところ、キンモク先生というキャラクターのご提案があり、そうすると財団の人も植物関係にしよう、という感じで作られていきました。ビッグフラワー財団のタワーは、植物の中でも臭くて大きなことで知られる“ショクダイオオコンニャク”をモチーフにしてるんですよ。

マンハッタン=高層ビル、摩天楼! というイメージがあったので、『ショクダイオオコンニャクだ!!』みたいな(笑)それで、このタワーのイメージを受けて“ビッグフラワー財団”という名前にしました」

――それを聞いて、また見たくなりました(笑)

「是非是非(笑)タワーが開くシーンが見どころです」

――今作で初めて、植物由来のキャラクターが出てきましたが、『おしりたんてい』シリーズは、人間や動物、魚や虫をモチーフにした様々なキャラクターが登場します。こういった色んなキャラクターが、同じ世界で共存していることに、種で括らない多様性を感じました。考えすぎかもしれませんが、こういったメッセージはあるのでしょうか。

「この世界を作ったのはトロル先生ですが、多様性のある世界ということはアニメを作る私たちも非常に意識しているので、注目して観てくれていてすごく嬉しいです。

私個人としては、事件がたくさん起こるし、ダメな大人がいっぱいいる世界だなと思っているんです(笑)

だけど、絶対にお互いを否定し合わないですし、キャラクターたちは“多様性”などを特別意識していないと思いますが、自然と自分の在り方や生き様みたいなのを出していて、他の人と種類が違おうが、体が大きかろうが小さかろうが臭かろうが、周りの人もまったく気にしていないんです。そこは私たちも大事に考えるようにしています」

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