ホーム » 投稿 » 日本映画 » 劇場公開作品 » 「大人が見ても楽しめる」『映画おしりたんてい さらば愛しき相棒(おしり)よ』プロデューサー・谷上香子、単独インタビュー » Page 4

「謎解きの部分からストーリーを広げる」
原作のないオリジナル脚本の制作秘話とは

©トロル・ポプラ社/2024「映画おしりたんてい」製作委員会
©トロルポプラ社2024映画おしりたんてい製作委員会

――今まで様々な作品をご担当されてきた谷上さんですが『おしりたんてい』を制作する際に大切にしている・意識されていることはありますか。また、日頃どのような事からインスピレーションを受けていますか。

「原作のお話をアニメ化する時もありますが、『おしりたんてい』では、アニメオリジナルの話が多いんです。毎話、謎解きやクイズ要素が必ずあるので、そこで、常に新しいクイズの形を探しています。リサーチに関しては、やっぱりお子さんが面白いと思うものは何かな、ということを常に考えています。

例えば、ボルダリングが面白いという話が出た時は、異なる色の持ち手の中で、特定の色を登っていけばゴールに着くというボルダリングの要素を取り入れたクイズを作ったり、トリックアートをモチーフにして、目の錯覚を使ったクイズを作ったりしてきました。

あとは、最近は小学校でもプログラミングを学んでいることを知って、プログラミングを元にしたクイズやってみようかとか、そういったクイズが出てくるお話はどういうストーリーが良いかなと、謎解きの部分から物語を広げていきますね」

――普段から、アンテナを張って様々な要素をもとに制作されているんですね。少し踏み込んだ質問をさせていただきますが、コンプライアンスが厳しい今の世の中で、主人公がおしりということに苦労されたことはありますか?

「元々、おしりたんてい本人は、非常に上品な人物なので、そんなに苦労しているところは実はあまりないんです。『下品なことはやめよう』という風には心掛けていますが、それはコンプライアンスが厳しいからではなく、『おしりたんてい』という作品性を追求した結果です」

1 2 3 4 5
error: Content is protected !!