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吉永⼩百合と浜⽥光夫や渡哲也の初共演作も紹介

続いて、佐藤がいくつかの上映作品をピックアップし、吉永と浜⽥の初の共演作品で吉永の初主演作でもある『ガラスの中の少⼥』(1960)や、『愛と死の記録』(1966)などを紹介。

吉永は、先⽇ロケ地である四ツ⾕に⾏った際に『ガラスの中の少⼥』を思い出し、浜⽥のセリフも覚えているほどだと当時を回想した。

さらに、渡哲也との初共演作の『愛と死の記録』については、「ある⽇、渡さんの姿がない⽇があり、どうしたのだろうと皆で探しました。そうしたら、お部屋の押し⼊れの中で眠っていたんですね。ちょっと疲れちゃったのでしょうね、みんなで『可愛いね』と⾔っていました(笑)」と撮影当時のあたたかなエピソードを紹介。

「渡さんも4年前に亡くなってお話することがなくなりましたし、この映画には中尾彬さんも出演していらしたのですが、中尾さんもつい最近亡くなられて本当に寂しいことなのですが、素晴らしい映画なのでぜひ皆さんにまた⾒ていただきたいと願っています」と思いを語った。

続いて、ご来場いただいたお客様からの質問パートに移り、ファンの皆様からの質問を吉永が読み上げ、⾃⾝がお答え。

中には、「124本⽬の出演作品、期待してもいいですか︖」という質問もあがり、吉永は「準備中なのですが、制作会社が絶対⾔っちゃダメだということで、今皆さんにお知らせできないのをお許しください…︕きっと素晴らしい映画になると思います」と次回作について答え、会場は笑いと拍⼿に包まれた。

さらに、「映画俳優でなかったとしたら、どんなことをしていたでしょうか︖」という質問には、「⼩さい頃は、幼稚園の先⽣か学校の先⽣になりたいと思っていたんですけれども」と幼少期の夢を明かしながら、「映画でどちらも演じましたが、学校の先⽣だとちょっと贔屓して、ちゃんと教えられないかもしれないし、幼稚園の先⽣、いいですね」とチャーミングに答えた。

その後、吉永によるプレゼントの抽選会も実施され、あっという間にイベント終了のお時間に。

最後に、吉永は、「⽇活さんからこの写真集を作りたいというお話をいただきました。そして出演した作品は79本ということでした。どうしてもう1本出なかったんだろうと残念な思いがしております。そしたら、80本でキリが良かったんですけれど(笑)。でも、79というのはどこかの誰かの年齢と同じですね」と笑ってコメント。

さらに、神保町シアターでの特別上映もアピールしながら、「79本、そして映画館で上映される20本は、⼤切な⼤切な私の宝物になっています。どういう形かは私⾃⾝もわからないことなのですが、⼤好きな映画の世界でもうしばらく歩いてみようというふうに思っております。どうぞ、これからも皆さんに応援していただけましたら嬉しいです。今⽇は本当にありがとうございました」とご挨拶をし、イベントは終了となった。

特別上映作品

①「潮騒」(1964)

原作:三島由紀夫 監督:森永健次郎 脚本:棚⽥吾郎 須藤勝⼈
出演:吉永⼩百合、浜⽥光夫、清川虹⼦、平⽥⼤三郎

三島由紀夫の原作を、吉永⼩百合と浜⽥光夫の⽇活⻘春スターコンビ共演で映画化。
⼩島の漁村を背景に、若い漁夫と海⼥の恋物語を詩情ゆたかに描く⽂芸⻘春⼤作。

②「⾵⾞のある街」

監督:森永健次郎 脚本:棚⽥吾郎 鍛冶昇
出演:吉永⼩百合、浜⽥光夫、芦川いづみ、新井麗⼦

吉永・浜⽥の純愛コンビが、⻑期オランダ・ロケを敢⾏。チューリップと⾵⾞が美しい異国の地で、⼼に宿る本当の愛を探す純愛ドラマ⼤作。

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