映画『秒速5センチメートル』第3話 秒速5センチメートル
それから数年後。結婚が決まった明里は、久しぶりに貴樹の夢を見る。そして、こんな夢を見るのは、前日の夜に貴樹に渡せなかった手紙を見つけたからだと悟る。
一方、東京の大学に進学した貴樹は、社会人となって仕事に追われる日々を送っていた。そんな彼には、新しい出会いもあった。
しかし、その後、何のために働いているのか分からなくなり、会社を退職。3年間付き合っていた水野理紗からは「1000回メールしても心は1センチくらいしか近づけなかった」と言われ、別れを告げられてしまう。
2008年3月のある日。桜を見に出かけた貴樹は、小学校時代の通学路を歩く。やがて踏切に差しかかると、前方から1人の女性が歩いてくる。踏切内ですれ違う瞬間、貴樹は何かを感じとる。
そして、踏切を渡り、ゆっくりと振り返った瞬間、小田急線の電車が貴樹の視界を横切る。しかし、電車が通り過ぎると、すでに彼女の姿は消え失せていた。
踏み切りですれ違った明里らしき女性が、本当に明里かどうかは結局わからずじまいだった。しかし、貴樹はそれでも柔和な笑顔をたたえていた。
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