残念ポイント① 槇村秀幸の超絶名シーンがカットされている
原作ファンから見ても文句なしの出来栄えに収まっている実写版『シティーハンター』だが、欠点と思われるシーンも少なからずある。一つは、槇村の超絶名シーンがカットされているという点だ。
原作で槙村は、大量の麻薬を売りさばきたい新興組織の組長から、敵対組織の抹殺依頼を受ける。しかし彼はそれを断る。
そして、背後にいる銃を向けた組員の手に向け、テーブルナイフ投げ、組長の額には銃を突きつけて圧倒する。
「悪魔に魂を売る気はない。悪魔はドブネズミに劣る」と。
「カッコいい~~!!」筆者はこのシーンの実写版再現を観たくて再生ボタンをクリックしたわけだが、「は!? …ちょ、何でないねん!」と、残念な気持ちになった。
「少ししか出番のない槇村の超絶クールな名場面であり、安藤政信が再現したら滅茶苦茶かっこええやん! 5分ありゃ、できるやん!」といった話である。
本当に、ここだけは残念・無念である。原作にはない獠と共闘するシーンはあるが、はっきり言って、そのくだりは獠1人で闘っていてもまったく問題がない。
原作の槇村の冷静沈着で、獠にも負けない腕利きのスナイパーであることが表現されている上記のシーンがあれば、彼が死ぬシーンの深みはグッと高まったのではないだろうか。