高校生に見えない…ぶっ飛んだ設定なのに共感できる理由は? 映画『Gメン』考察。ヤンキー岸優太が最高。忖度なしガチレビュー
text by 柚月裕実
ぶっ飛んだ青春エンターテインメントが爆誕! 岸優太が主演を務めるヤンキー映画『Gメン』が公開中だ。観客動員数ランキング(興行通信社調べ)では第2位にランクインしたほか、主演を務める岸をはじめ、キャスト陣やストーリーの見どころを迫ってみたい。(文・柚月裕実)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:柚月裕実】
エンタメ分野の編集/ライター。音楽メディア、エンタメ誌等で執筆中。コラムやレビュー、インタビュー取材をメインにライターと編集を行ったり来たり。SMAPをきっかけにアイドルを応援すること四半世紀超。コンサートをはじめ舞台、ドラマ、映画、バラエティ、ラジオ、YouTube…365日ウォッチしています。
メガホンをとったのは『おっさんずラブ』の監督
岸優太が喧嘩の強いポジティブ男子を熱演
本作は小沢としおによる同名コミック(『週刊少年チャンピオン』/秋田書店にて連載)の実写版で、監督はドラマ『おっさんずラブ』(テレビ朝日系)シリーズを手がけた瑠東東一郎。脚本は加藤正人、丸尾丸一郎。
岸が演じる主人公の男子高校生・門松勝太は、一見すると普通の高校生に見えるが、女性には弱いがケンカは強い、ポジティブで情に厚い一本気な性格。人生初の彼女が欲しい! とモテモテの男子校・私立武華高校に転校したものの、モテとは無縁、問題児ばかりが集められたクラス・G組に入ったところからストーリーが展開する。
共演者も個性的で、同校の成績トップでモテ男・瀬名拓美役に竜星涼。G組のクラスメイトには、プロレスオタクの肝田茂樹を演じる矢本悠馬。金髪リーゼント、ヒゲにサングラスという“いかにも”なオールドスタイルのヤンキー・梅田真大役にSixTONESの森本慎太郎。クラスきっての武闘派・薙竜二にEXIT・りんたろー。同校の上級生役には田中圭と高良健吾。そして尾上松也、恒松祐里、吉岡里帆らが顔を揃える。