ホーム » 投稿 » 日本映画 » 劇場公開作品 » 高校生に見えない…ぶっ飛んだ設定なのに共感できる理由は? 映画『Gメン』考察。ヤンキー岸優太が最高。忖度なしガチレビュー » Page 3

岸優太と森本慎太郎の共演が胸熱

EXIT・りんたろー【Getty Images】
EXITりんたろーGetty Images

本作が映画初主演作品となる岸。俳優としての活動はデビュー前のジャニーズJr.時代に始まる。2013年放送『仮面ティーチャー』を皮切りに、2015年『お兄ちゃん、ガチャ』でW主演を、2023年放送『すきすきワンワン!』(ともに日本テレビ系)では初の単独主演を務めた。

2019年、2020年は帝国劇場で上演されたジャニーズ伝統の舞台『DREAM BOYS』では座長として帝国劇場の0番に立つなど、着実にキャリアを積んできた。バラエティ番組での活躍も目覚ましく、岸がいるところに笑いありというほどにユニークで親しみのあるキャラが浸透し、ジャニーズの先輩・後輩をはじめ共演者からも愛されている。

勝太を演じる岸は劇中でまた新たな表情を見せる。いかにもヤンキーな風貌ではないものの、目に力を宿し、簡単には触れられないオーラを放つ。一方で、勝太と素の岸を行ったり来たり、「いまの岸くんだよね!? 」とツッコミを入れたくなる場面も。

前述したような“愛され岸くん”と芯の強い勝太が共存する、いい意味で境界線が曖昧な演技力が光っている。こういうのをハマり役と呼ぶのだろう。

また、G組のクラスメイト・梅田真大役の森本慎太郎とは10代の頃からジャニーズJr.時代を駆け抜けてきた仲間だ。現在放送中の『ザ!鉄腕!DASH!!』(日本テレビ系)でも共に助っ人として参加し、ここ数年は共に米作りに奮闘。そんな繋がりのある2人が映画で共演というだけでも胸熱だが、勝太と真大のシーンはリアルに2人の言い合いを見ているような迫力があった。

岸によれば、森本が笑わせようとしてくるので堪えるのに必死だったようだが、クラスメイトからさらに一歩踏み込んだ仲間、“ツレ”感が出ていたのは、きっと長年の付き合いが自然と活きたはず。わずかな場面ではあるが印象に残るシーンだった。

1 2 3 4 5
error: Content is protected !!