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野生動物と食事シーンが素晴らしい

眞栄田郷敦
眞栄田郷敦Getty Images

 

『ゴールデンカムイ』といえば、野生動物も重要な役割を果たしている。特に作中でたびたび登場するのが「ヒグマ」。もちろんCGを駆使して再現されているが、これがガチで怖くて最高だった。

特に「杉元とヒグマが最初に戦闘するシーン」の見せ方は素晴らしい。雪山を歩く杉元の10メートルほど奥で、のっそりと姿を見せるヒグマ。それがだんだんと、こちらに近づいてくる……。思わず「ちょ、杉元はやく逃げて!」と言いたくなるくらいリアリティがある。

また今作では食材としても、動物が登場する。原作マンガではリス、ウサギ、カワウソ、ラッコ、シャチ、オオワシといった動物たちを食べるシーンがあり「グルメマンガか」というくらい食事シーンが描かれた。

映画では、特に「カワウソの頭のまるごと煮」を食べるシーンで笑ってしまった原作ファンも少なくないだろう。杉元がカワウソの頭をどこから食べていいか分からず、口を開けたまま「あ……は……あ……」と戸惑うシーンの再現度が異様に高かったからだ。

また作品終盤では「アシㇼパが初めて味噌を食べるシーン」がある。嫌々ながら食べるのでほうれい線全開な表情がキュートな場面 なのだが、映画で完全再現されていて拍手したくなった。あんなに美人な山田杏奈さんが、ちゃんとほうれい線全開で食べていた。

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