ギャグシーンがイマイチ…!? 次作に期待したいこと
一つだけ次回以降に期待したい点として、より原作を再現するために、もうちょっと「ユーモラスな雰囲気」を演出してもよかったんじゃないかな、と思ったのも正直なところだ。
ちなみに原作も、1巻はほとんどギャグシーンが登場しない。しかし2巻目以降からシュールなギャグ連発だ。壮絶なアクションとシュールなギャグで「緊張と緩和」が成り立つ。それがマンガ『ゴールデンカムイ』の魅力でもある。
今作でも、もちろんギャグはいくつか登場する。しかし緊迫するシーンが多いせいか、映画全体に漂う空気がどうしても重たい。そのなかでギャグが出てので、正直「ちょっと笑えないかも……」と思ってしまった。もっと小ネタを散りばめて、軽快な雰囲気を演出すると、より原作の世界観に近づく気もする。
しかし総じて、原作を忠実に再現しており、原作ファンの私としても楽しめた。また実写化を通してマンガをより理解することにもつながった。これから2作目以降にも着手するだろうが、実写の難易度が高いのはここからだ。
4巻以降で登場する”変態的”なキャラクターたちを実写ではどう描くのか(そもそもコンプラ的にそれは可能なのか)、次回作にも期待したいところである。
(文・ジュウ・ショ)
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