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『逆襲のシャア』のオマージュも…ファン大興奮の仕掛けとは? 映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』考察&評価

text by 島晃一

2002~03年放送のTVアニメ『機動戦士ガンダムSEED』、その続編である『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』(04~05年)の続きを描く、完全新作『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』が公開中だ。今回は見どころに迫るレビューをお届けする。(文・島晃一)【あらすじ キャスト 考察 解説 評価 レビュー】

伝説再び…スタッフ、主要キャストが続投
新キャラの声をつとめるのはあの人気俳優

© 創通・サンライズ
© 創通サンライズ

ガンダムシリーズには、テレビアニメ『機動戦士ガンダム』(1979年)から続いていく時間軸「宇宙世紀」を年号とする宇宙世紀シリーズの作品と、「宇宙世紀」とはまったく別の世界、異なる時間軸を描いたアナザーガンダムと呼ばれる作品がある。

ナチュラルと呼ばれる従来の人類と、遺伝子調整された人類であるコーディネイターとの戦争を背景に、主人公キラ・ヤマトたちの葛藤を描いた『機動戦士ガンダムSEED』(2002年〜2003年)とその続編『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』(2004年〜2005年)は、後者のテレビシリーズだ。

「SEEDシリーズ」の放送終了から約20年の月日が経った今、新作として映画化されたのが、この『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』だ。TVシリーズに引き続き福田己津央が監督をつとめ、脚本にはTVシリーズでシリーズ構成を務めた両澤千晶に加え、福田監督と後藤リウがクレジットされている。

声優陣については、キラを演じる保志総一朗、ラクス・クライン役として田中理恵、キラの親友アスラン・ザラ役の石田 彰、シン・アスカ役の鈴村健一など、主要キャラクターのほとんどが続投した。

また、スティーヴン・スピルバーグ監督『レディ・プレイヤー1』(2018年)の「俺はガンダムで行く!」という台詞でも知られる森崎ウィンが、新キャラクター、グリフィン・アルバレストを演じている。

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