宮野真守が演じるオリジナルキャラへの原作ファンの評価は…? 映画『ヒロアカ ユアネクスト』考察&解説レビュー
text by ふくだりょうこ
堀越耕平による人気漫画「ヒロアカ」のアニメーション劇場版最新作『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』が現在公開中。今回は、堀越耕平が総監修・キャラクター原案を手掛けた完全オリジナルストーリーである本作のレビューをお届けする。(文・ふくだりょうこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
—————————————-
【著者プロフィール:ふくだりょうこ】
大阪生まれ関東育ちのライター。
大学卒業後からライターとして活動、シナリオ制作やエンタメジャンルの記事を中心に執筆。
ドラマと邦画、ハイボールと小説が好き。
“平和の象徴”オールマイトにそっくりな男・ダークマイトが襲来
劇場版第4弾となる『僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ユアネクスト』が公開となった。
原作は2014年より「週刊少年ジャンプ」にて連載を開始した『僕のヒーローアカデミア』、通称「ヒロアカ」。2024年8月5日に、約10年に及ぶ連載が最終話を迎えたところだ。
“個性”と呼ばれる超常能力を持っているのが当たり前になっている世界で、主人公の緑谷出久(山下大輝)は最高のヒーローを目指し、雄英高校ヒーロー科に入学する。そして、敵(ヴィラン)に立ち向かいながらA組の仲間たちと共に成長をしていく物語だ。
本作は、原作者・堀越耕平が総監修・キャラクター原案を手掛けた完全オリジナルストーリーとなっており、物語はヒーローと死柄木ら強大なヴィランとの全面戦争が一旦の終結を迎えた後の出久たちを描く。
日本は全面戦争の影響で荒廃し、平和が戻ったわけではなく、再び決戦の時が近づいていた。その中で出久たちが日々ヒーロー活動に励んでいたが、彼らの前に突如現れたのが「ダークマイト」と名乗る男(三宅健太)。見た目はオールマイトとそっくりだが、中身は大違い。自分の野望のために、個性で作り出した巨大要塞の中に人々を取り込んでいく。出久ら雄英高校ヒーロー科A組の面々も取り込まれてしまう。