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SixTONES京本大我の“体温が伝わる演技”に感動…役者としての新境地とは? 映画『言えない秘密』考察&評価レビュー

text by 柚月裕実

SixTONESの京本大我が単独初主演を飾る映画『言えない秘密』が公開中だ。これまでにありそうでなかった、ミステリアスな雰囲気をまとったラブストーリーである本作について、京本の演技に着目したレビューをお届けする。(文・柚月裕実) <あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー>

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【著者プロフィール:柚月裕実】

 エンタメ分野の編集/ライター。音楽メディア、エンタメ誌等で執筆中。コラムやレビュー、インタビュー取材をメインにライターと編集を行ったり来たり。SMAPをきっかけにアイドルを応援すること四半世紀超。コンサートをはじめ舞台、ドラマ、映画、バラエティ、ラジオ、YouTube…365日ウォッチしています。

アジア圏で大ヒットした名作が蘇る

©2024「言えない秘密」製作委員会
©2024「言えない秘密」製作委員会

 本作は2007年に台湾で公開された同名作品を原案に、映画『かぐや様は告らせたい 天才たちの恋愛頭脳戦』(2019)などを手がけた河合勇人が監督を務める。脚本は映画『法廷遊戯』(2023)などで知られる松田沙也。台湾を筆頭にアジア圏で大ヒットを飛ばした名作が2024年に蘇る。

 京本が演じるのは、過去のある出来事からトラウマを抱えた音大生・湊人(みなと)。古川が演じるのは、どこか謎めいた雰囲気のある大学生・雪乃(ゆきの)。音大に通うほどの湊人が、抱えたトラウマによってピアノに魅力を感じなくなってしまっていた。

 そんなある日、雪乃が弾くピアノの音色に導かれ、運命的な出逢いを果たす。そう多くは語らないものの、自然と惹かれ合う2人。雪乃の天真爛漫な性格や、曇りのないピアノ演奏によって、湊人も少しずつ気持ちに変化が生じる。

 そんなかけがえのない時間は永遠かのように思えたが、突如、雪乃は湊人の前から姿を消してしまう…。

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