映画館の環境で観てみたいと思わせるクオリティ
筆者の体感だが、アニメ放映当初は「鬼滅のアニメがヤバすぎる」「ufotableって何者だ」という声を多く聞いた。
『鬼滅の刃』について、原作の発表(2016年2月15日)から2021年末までのGoogle検索回数を参考にすると、2019年4月からジワジワ上がっているのが分かる。これは、テレビアニメ第1シーズンが発表された時期である。
2020年5月の原作完結から検索回数も下がるのだが、2020年10月に一気にピークを迎えている。これは『無限列車編』が劇場公開されたタイミングだ。
この数字の流れから見て、『鬼滅の刃』は、間違いなくアニメで人気を獲得した作品である。そして、その背景にはufotableの技術力があるのは間違いない。
もちろん「無限列車編の公開がコロナ化禍で他作品が公開延期になっていた」など、時勢的な要因もある。しかし根底として、アニメファンをはじめ多くの消費者を唸らせた「作品のクオリティの高さ」が、『鬼滅の刃』ブームをもたらしたと思っている。
そして、このハイレベルの映像だからこそ、ファンは「映画館の環境で見てみたい」と思うのである。