炭治郎の笑みがちょっと怖い…原作ファン必見のシーンと今後の見どころは? アニメ『鬼滅の刃《柱稽古》編』考察&感想レビュー
text by ジュウ・ショ
大人気アニメ『鬼滅の刃』第4シリーズ「柱稽古編」が放送中。鬼の総大将・鬼舞辻無惨との来たる決戦に向け、鬼殺隊最強の剣士《柱》と鬼殺隊士たちによる《柱稽古》が開幕するーー。今回は、物語序盤の作画、ストーリーなどにフォーカスしたレビューをお届けする。(文・ジュウ・ショ) 【あらすじ キャスト 考察 解説 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:ジュウ・ショ】
フリーランスとしてサブカル系、アート系Webメディアなどの立ち上げ・運営を経験。コンセプトは「カルチャーを知ると、昨日より作品がおもしろくなる」。美術・文学・アニメ・マンガ・音楽など、堅苦しく書かれがちな話を、深くたのしく伝えていく。→note
冒頭から見応えたっぷりのufotableによる高品質なCG表現
待ちに待った『鬼滅の刃』のアニメ4期が始まった。
第1話は先日映画館で上映された『絆の奇跡、そして柱稽古へ』でも上映された回だ。冒頭で「柱」の不死川実弥と伊黒小芭内が敵本拠地・無限城に肉薄するシーンは、原作にないアニメオリジナルとなっている。柱とは鬼殺隊の中で最も階級が高く優れた9名の隊士のことだ。
このシーンのCGがとにかくすごい。無限城は建物自体がからくりのような仕様になっていて動く。この奇妙な動きを見事なCGで表現しきっているのは、さすがのひと言だ。3期も引き続き制作はufotableが担当しており、期待感を高めてくれる。
2話、3話でもところどころで、高品質なCG表現が見られる。特に今期では山中にこもっての修行のシーンが多い。その木々や川など自然の描写がCGでくっきりと表現されているのは注目だ。
1~3話ではまだ戦闘のシーンは少ない。しかし3話、夜の山中にて、元柱の宇随天元と炭治郎の戦いが描かれる。このアクションシーンの作画も素晴らしい。二人の殺陣のスピーディーさにハラハラさせられる。