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映画「キングダム 大将軍の帰還」がシリーズ最高傑作となった5つの理由(2)いつになく静の芝居で魅せる山﨑賢人がスゴい

text by ZAKKY

原泰久の人気漫画を実写映画化した「キングダム」シリーズ第4弾『キングダム 大将軍の帰還』が公開中だ。王騎(大沢たかお)と龐煖(吉川晃司)の対決、泣ける名場面、新しい登場人物の活躍に着目したレビューをお届け。シリーズ最高傑作である理由を解説する。(文・ZAKKY)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

静の芝居で魅せる山﨑賢人

©原泰久/集英社 ©2024映画「キングダム」製作委員会
©原泰久集英社 ©2024映画キングダム製作委員会

 映画『キングダム』シリーズの最終章と銘打たれた本作の魅力は、2人の登場人物のカップリングのあり方、関係性に集約できる。それが筆者の考えである。具体的に見ていこう。

 まずは信と河了貂の組み合わせに着目したい。

 前作までは、当然、主要キャラとして活躍した信と河了貂は、本作ではどちらかと言うと、脇役に回っている。前述した通り、今回の主役と言えるのは王騎と龐煖であるからだ。

 長編漫画を原作とする作品には、よく見られる手法であり、原作で人気の高い敵キャラにクローズアップし、その活躍を際立たせるのには最適である。

 一方で、やり方を間違えるとファンの不評を買う手段でもあるのだが、本作では、信と河了貂の見せ場も欠けておらず、要所でグッとくるシーンを設けており、原作ファンが消化不良を起こすことはない。

 特に信を演じた山﨑賢人は、今回、派手なアクションもさることながら静の芝居で観る者を魅了してくれる。

(文・ZAKKY)

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