映画『キングダム』最終章、キャラクター再現度をガチ評価(3)無理しているのでは…と心配させられた俳優は?
text by ZAKKY
漫画家・原泰久による大人気コミック『キングダム』実写化シリーズ最終章となる映画『キングダム 運命の炎』が公開中だ。今回は、映画版キャストの再現度に着目し、実写版で最も活躍したキャストは一体誰なのか、原作ファンのライターが忖度なしでジャッジする。(文・ZAKKY )【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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「ここまで観てきて、本当に良かった」
王騎/大沢たかお
大沢たかお【Getty Images】
秦国軍・総大将であり、かつての秦国六代将軍の1人。昭王が持っていた王の資質を嬴政に感じ取り、彼に味方すべく、馬陽の戦いに総大将として参戦する。
演じる大沢たかおについては、1作目には「ちょっと無理しているのでは…」という感想を抱き、2~3作目に至って「段々と貫禄が出てきた!」と感じ、満を持してのシリーズ最終作では、「王騎と言えば、大沢たかお!」と思わず快哉(かいさい)を叫んでしまった。
ハイライトの1つと言える、王騎に恋心を抱く、うら若き乙女である摎(新木優子)との絡みも良かった。
摎は、最終的に龐煖(吉川晃司)に殺され、それによって王騎はこれまでに見せたことのないほど憤慨する。その際の、王騎の表情は、まさに鬼人のようだった。顔がアップになると、皺が露わになるのだが、年輪を感じることができてとても良い。細部に宿るリアリティ。これも漫画には不可能な表現だろう。
全編を通して王騎の一挙手一投足に釘付けにされた筆者の感想は「ここまで辛抱強く見守ってきて、本当に良かった」の一言に尽きる。
(文・ZAKKY)
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