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新規にも古参ファンにも刺さる
本作ならではの神演出

©青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 2024
©青山剛昌小学館読売テレビTMS 2024

ここで本作の見どころのひとつとなる要素が出てくる。いつものコナン映画では、コナン(工藤新一)によるナレーションから始まる。

『俺は高校生探偵の工藤新一。(中略)目が覚めたら…体が縮んでしまっていた!』というおなじみのセリフからスタートするのが定番だ。

だが、本作は怪盗キッドがナレーションを始める。そして、怪盗キッドの本当の名である黒羽怪斗として、ヒロインの中森青子や中森警部などを紹介してくれる。本作でしか見ることのできない怪盗キッドのナレーションだ。

制作陣も分かっているのだ。総集編の映画は新規のファン向けという意味合いが強いだろうが、古参のファンだって見に来てもおかしくはないことを。そう思わせてくれるような、古参ファンにも刺さる演出がなされている。

ナレーションが終わると、怪盗キッドがどこかに盗みに行こうするところを、キッドの付き人の寺井(じい)がやめるように促すシーンが始まる。ビルの上からハンググライダーで飛び立とうとするキッドだが、コナンたちとのエピソードを思い出していた。

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