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映画『ルックバック』の映像はなぜ心を打つのか? 鑑賞料金一律1700円という強気の戦略は成功した? 考察&評価レビュー

text by Sakura Ito

藤本タツキの同名漫画を映画化した『ルックバック』が公開中だ。河合優実と吉田美月喜がW主演を務め、数々の作品を手掛ける押山清高監督がメガホンをとった。鑑賞料金一律1700円で話題を集める本作の魅力を現役大学生のライターが解説する。(文:Sakura Ito)<あらすじ キャスト 考察 解説 評価レビュー>

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【著者プロフェール:Sakura Ito】

2003年秋田生まれ。人の心が動く仕事に携わりたいと感じ、エンターテイメント業界を志す。大学在学中にライターとしての活動を開始。若者視点での執筆が強みで、趣味は読書と音楽ライブに参加すること。

あらゆるジャンルのクリエイターから高い評価を獲得

映画『ルックバック』
© 藤本タツキ/集英社 © 2024「ルックバック」製作委員会

 2024年6月28日に公開された『ルックバック』。本作は2019年7月18日にWebメディア「少年ジャンプ+」(集英社)にて公開され、宝島社が運営する「このマンガがすごい!2022」オトコ編第1位にも輝いた、藤本タツキの同タイトル読み切りをアニメーション映画化したものだ。

 藤本タツキは、2022年にアニメ放送され、その人気に更に火がついたことも記憶に新しい『チェンソーマン』を筆頭に、『ファイアパンチ』(少年ジャンプ+/集英社)や、読み切り漫画である『予言のナユタ』(少年ジャンプ+/集英社)など、数々のヒット作を世に送り出してきた気鋭の作家だ。

 若手実力派俳優として活躍する河合優実と吉田美月喜がW主演を務め、互いに声優初挑戦ながら、2人の少女を見事に演じきった。そして、監督・脚本・キャラクターデザインを担当したのは、ジブリ作品の『借りぐらしのアリエッティ』(2010)や『風立ちぬ』(2013)など数々のアニメーション大作に携わってきた押山清高である。

 映画は、58分間をかけて、2人の少女の運命が漫画を通じて混じり合っては解けていく様子を映し出す。漫画家のみならず、あらゆるジャンルのクリエイターに加え、原作未読の観客からも支持され、上映館は拡大し続けている。

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