イロモノ内閣が打ち出した数々の政策
総理大臣の徳川家康を野村萬斎が務め、経済産業大臣の織田信長にGAKCT、財務大臣の豊臣秀吉に竹中直人、官房長官の坂本龍馬に赤楚衛二、彼らを追う新米記者に浜辺美波がキャスティングされた。
彼らを取り巻くキャラクターには、江口のりこ、長井短、小手伸也、池田鉄洋、高嶋政宏、音尾琢真、山本耕史、観月ありさなど個性豊かな俳優陣が出演し、オールスター映画となった。
そんな中、竹中直人は5度目の秀吉役、山本耕史の土方歳三役は6度目と、いわゆるキャスティング遊びも含まれているだろうと予想でき、観客を飽きさせない見事なアイデアを見せた。
発足当初イロモノ内閣と見られていた徳川内閣(通称“偉人内閣”)だが、大胆な都市封鎖、日本在住の人々に一律50万円を配布する太閤交付金、食料自給率を上げるためと雇用の創出のために大農場を開拓する享保の改革2.0、新たな世界的なビジネス拠点の構築を目指す令和版楽市楽座、コロナ禍対策としてのオンライン国会など、大胆な政策を打ち出していく。
また緒方洪庵を蘇らせて新型コロナウィルスのワクチン開発を急がせ、またそのワクチンを使った外交を行うなどあっと驚く手法も見せる。
総務大臣の北条政子はインフルエンサーとしても活躍し、文部科学大臣の紫式部は源氏物語絵巻を教育に活かそうとする。
紫式部が自身が大河ドラマの主人公になったことに関してコメントするというネタや秀吉に徳川家康総理が「どうする家康!?」と迫られるなど、メタの中にメタを入れ込んだギャグまである。