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展開がやや強引すぎる面も

女優の山本美月
女優の山本美月Getty Images

つぎに、後半になって判明するのが、「実はガラスの靴が2足存在する」問題だ。

これは深刻なネタバレになってしまうのだが、つまりシンデレラは、魔女が魔法をかける前から、既に別のガラスの靴を持っていたのだ。ここが、ややこしい。

「ガラスの靴」が、後に謎解きのアイテムになるわけなのだが、そもそも元々の童話では魔女にガラスの靴を与えられ、身なりの綺麗な自分になって王子と出会うから、喜びがひとしおなのでは?

魔女から与えられる前からガラスの靴を履いていたとなっては、「シンデレラ、いじめられていてみすぼらしい身なりのなはずなのに、靴だけはいいものを与えられてたの? 」ということになってしまう。

そもそも、シンデレラと赤ずきんが出会うことになったきっかけが、赤ずきんが川に落とした靴を偶然拾ったからというのだから、強引きわまりない。

シンデレラが最初に持っていたはずのガラスの靴は、とある事情で紛失し、その際、素足で森の中を駆け回ったため、足元は傷だらけとなった。このタイミングで、赤ずきんと出会うのである。

…本当に、ややこしい限りである。

この後、舞踏会では国王に「この中で誰が好みか? 」と問われた王子は、「とても美しい」とシンデレラを指名。しかし、本当に愛していたのは、城の召使であるカーレン(山本美月)であるなど、結構強引なドラマが挿入される。

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